ps. I love you #472 『僕が幸せだって思う時』
2021-06-09
#472 『僕が幸せだって思う時』
「ハィ!! ここで問題です」
突然、健一が麻美に言った。
「僕が幸せだって思う時。 それはどんな時でしょうか?」
「え!? どしたの、いきなり?」
「ウン。 チョッとね。 チョッと閃いちゃったから」
「『チョッと閃いちゃったから』って・・・」
「まぁ、いいじゃないか。 で? 答えは?」
「『で? 答えは?』って・・・。 いきなりだから分かんない」
「なら、考慮タイム、1分」
「え!? ウ~ン」
「・・・」
「・・・」
「チッ、チッ、チッ、チ~~~ン。 ハィ、1分経過。 答えは?」
「ウ~ン。 ・・・。 分かんない!! 降参」
「何でも良いから、言ってみ」
「ウ~ン。 ・・・。 やっぱ分かんない」
「じゃ、仕方ない。 答えを言ぉぅ」
「ウン。 言って」
「あぁ。 その答えは・・・」
「その答えは?」
「麻美チャンが幸せだって思った時」
「・・・」
「で。 その幸せは僕が・・・」
「・・・」
「な?」
「ウン。 そっかぁ」
「あぁ。 そぅさ」
「だったら健ちゃんが幸せだって思う時って・・・」
「ん?」
「ウン。 だったら健ちゃんが幸せだって思う時って・・・」
「・・・」
「今だね」
「お!?」
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