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ps. I love you #428 『・・・と空(から)っ風』



#428 『・・・と空(から)っ風』





ある日・・・


深刻な顔をした女が・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・男に聞いた。


「ねぇ?」

「ん? 何だ?」

「もしかして・・・。 アタシの事・・・」

「・・・」

「・・・」

「何だょ、言い掛けて? ・・・。 何、止めてんだょ?」

「ウン」

「・・・」

「・・・」

「だから何(なん)だょ!?」

「・・・」

「だから何だょ!? 何が言いたいんだょ!? エッ!! ハッキリ言えょ!!」

「ウン。 健ちゃん・・・。 もしかしてアタシの事・・・。 嫌いんなった?」

「な、何言ってんだょ、オマエ、突然!? 何かと思えばそんな・・・。 な、何(なん)で又・・・。 何で又急にそんな事聞くんだょ」

「だってさ。 だって健ちゃんてば、他の娘(こ)とお喋りしてる時、いっつも冗談言ったりしてあんなに饒舌(じょうぜつ)なのに、アタシといる時、めっちゃくちゃ無口になっちゃうじゃん。 だからもしかしてって・・・」

「な~んだオマエ、そんな事気にしてたんか?」

「・・・」

「ンなら全然心配いらねぇょ」

「・・・」

「あのなぁ、麻美。 他のヤツラといる時って、何(なん)か言ってねぇと間が持たねぇじゃん。 だろ~?」

「・・・」

「オレ嫌いなんだょ、間が持たなくなってぎこちなくなっちまう会話。 それにオレがお喋りなの、オマエ知ってんだろ?」

「ウン、知ってるょ。 ヶどぉ・・・」

「なら話ははえぇ。 お喋りってさぁ、実は意外とくたびれんだょな~。 受け狙ったり、洒落た事言ぉうとすっと。 それに、やっぱ嫌われたくねぇじゃん、つーか、人気者(にんきもん)でいてぇじゃん、女どもには特に。 な!? 分かんだろ? な!? オマエだって同(おんな)じだろ? 人気者(にんきもん)でいてぇだろ皆(にんな)に、特に男には? な!?」

「ウン」

「だょな。 でもオレ、オマエといる時ってスッゲー落ち着くんだヮ。 ホッとしちまうつーか、安心しちまぅつーか、何(なん)つーか上手く言えねんだヶど。 だから喋りまくる必要ねぇの。 で、あんま喋んねぇの。 つーこって嫌いんなった訳じぇねぇの。 分かった?」

「ウン、分かった。 でもアタシといる時、健ちゃんはスッゲー落ち着いて、ホッとして、安心かも知れないヶど、そんな健ちゃんといる時アタシはスッゲー落ち着かなくって、ホッとしなくって、超不安なの。 分かった?」

「あぁ、分かった」

「ホントに分かった?」

「あぁ、ホントに分かった」

「ホントにホントにか!?」

「オ、オゥ!? ホ、ホントにホントにだ」

「ウム。 良し!! だったらこれから、もっとアタシに気を遣え」

「オ、オゥ!? 分かった。 もっとオマエに気を遣う」

「良し!! 分かればいい」

「な、何だょ、オマエ!? 急に偉そうに?」

「急に偉そうにじゃない!! アタシは群馬の出だからだ」

「え!?」

「聞こえなかったのか? アタシは群馬の出だからだ」

「え!? 何だょ、ソレ? 何言ってんだょ、オマエ。 意味分かんね」

「なーに~意味分かんね、意味分かんねだと~」

「オ、オゥ!? 意味分かんね」

「なら良~く覚えて置け!! あのなぁ、群馬って言ゃなぁ。 『かかあ天下と空(から)っ風』って、昔っから相場が決まってんだ。 分かったか?」

「フ~ン」

「『フ~ン』じゃねぇ!! 『はい、分かりました』だろ」

「はいはい、分かりました。 はいはい、分かりましたょ」

「『はい』は一度でいい」

「お!?」

「『お!?』じゃねぇ。 『はい』は一度だ!!」

「はい」

「良し!! これからは厳しく行く。 分かったな」

「・・・」


その時、

(ピュー)

一陣の空っ風が・・・。


この二人の将来を・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・予感させるように、、、



【注】

“群馬” って言ふと、今じゃぁ 『グンマー』 だヶど。

以前は・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・『かかあ天下と空(から)っ風』







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Author:コマル
ジョーク大好き お話作んの大好き な!? 銀河系宇宙の外れ、太陽系第三番惑星『地球』 の!? 住人 death 。

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