ps. I love you #354 『某・病院にて・・・』
#354 『某・病院にて・・・』
交通事故に遭い、重体になっているフィアンセを付きっ切りで看病している娘の所に、母親がやって来た。
娘とその婚約者の様子を見て母親が聞いた。
「どしたの、麻美? 涙なんか流して? 健ちゃん、意識ないだヶで、まだ死んだ訳じゃないんでしょ?」
「うん」
「じゃぁ、何で泣くの?」
「だって、さっき健ちゃん、ほほ笑んだんだょ、アタシが手握ったら。 意識のない健ちゃんがほほ笑んだんだょ、アタシが手握ったら。 ホンのチョットだヶだったヶど・・・」
「まぁ!? きっとオマエの想いが通じたんだね」
「ウン!!」
「ハィ、着替え!! たまには帰って来て、お家のお風呂にも入るのょ、病院のシャワーばっかりじゃなくって」
「うん、そぅする。 健ちゃんの意識が戻ったらね」
「・・・」
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