ps. I love you #222 『月の女神ダイアナ』
2019-11-30
#222 『月の女神ダイアナ』
夜空を見上げ、男がボソッと呟いた。
「今夜は月が綺麗だな」
それに、女が応えた。
「ウン。 満月だね。 ホント綺麗」
「でも、何だぁ。 何つーかなぁ」
「ん? な~に?」
「あぁ。 オマエはもっと綺麗だぜ」
「ゥフ」
「あぁ、そぅさ。 オレにとってオマエは月の女神ダイアナさ」
「なら、アタシにとってアナタは太陽神アポロンね」
「お!? そぅ来たか?」
「ウン」
「でも、知ってるか? アポロンて、フォエボスアポロンって言われてんの」
「ん? どういう意味?」
「フォエボスアポロン。 ギリシャ語で『光り輝くアポロン』、つー意味らしい」
「へ~。 博識」
「まぁな」
「なら、きっと、アタシも光り輝いてるんだね」
「そぃつぁ、チョッと言い過ぎ」
「違うょ」
「ん?」
「だって月ってねぇ・・・。 月って、太陽があるから輝けるんだょ」
「・・・」
「アナタがいるから輝くワタシ。 そして輝くワタシたち」
「お!? 上手い!!」
「でしょ?」
「あぁ。 アハハハハ」
「アハハハハ」
しか~~~し、
この二人は知らない・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ダイアナには “処女神の一面がある事” を、、、
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