ps. I love you #214 『ムーンライト・セレナーデ Scene2』
2019-11-25
#214 『ムーンライト・セレナーデ Scene2』
ある月の綺麗な夜・・・
何かを思い出したように、突然、女が男に言った。
「ムーンライト・セレナーデかぁ・・・」
「ン?」
「ねぇ、知ってる? 月ってさぁ・・・。 太陽がないと輝けないんだょね」
「何、突然、当たり前の事言ってんだ」
「ウン。 月ってアタシと一緒だなって、思っちゃったから」
「オマエと一緒?」
「ウン。 だって、太陽のお陰で月が輝けるように、アタシが輝けるのは・・・」
「オマエが輝けるのは?」
「そぅ・・・。 アー、ター、シー、が~~~、輝けるのは・・・」
「・・・」
「隣にアナタがいるから」
「お!?」
「ね」
「あぁ。 オマエ今さぁ、上手い事言うなぁって、オレが喜ぶと思っただろ」
「ウン。 思った」
「ちっがうんだなぁ、これがぁ・・・」
「え!?」
「オマエさぁ、肝心な事、二つ忘れてんだょ」
「肝心な事、二つ?」
「あぁ。 二つな」
「それって?」
「あぁ。 教えてやろう」
「・・・」
「先ず、レッスンその1。 月は・・・。 夜っき輝けない」
「あ!?」
「続いて、レッスンその2」
「・・・」
「隣にオレが居ようが居まいが・・・。 オマエはいつも輝いている」
「お!?」
「な。 上手い事は・・・。 コウやって・・・。 言ふ。 かかかかか」
「ウン」
「かかかかか」
【参考】『ムーンライト・セレナーデ』https://www.youtube.com/watch?v=9R3S-iPP0DA
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