ps. I love you #197 『素晴らしい世界』
2019-11-14
#197 『素晴らしい世界』
「アタシねぇ・・・」
「ん? 何だぃ?」
「ウン。 アタシねぇ。 アナタには絶対見る事の出来ない素晴らしい世界、見れるんだょ」
「え!? どした? 急に、また、変な事言って・・・。 ユリゲラーにでもなったつもりか?」
「ウゥン。 違うょ」
「じゃ、何だょ? そのオレには絶対見る事の出来ない素晴らしい世界って? そんな世界があんのかょ?」
「ウン。あるょ」
「どんな世界だょ!? 言ってみろょ!!」
「ウフッ。 そんなにムキんなっちゃって・・・。 か~わぃ」
「何言ってんだょ、オマエ!! その世界とやら、早く言えょ!!」
「じゃぁ、リクエストにお応えして・・・。 あのね・・・」
「・・・」
「それはね・・・」
「・・・」
「アタシの目の前にね・・・」
「・・・」
「アナタのいる世界」
「お!? そう来たかぁ」
「ウン」
「・・・」
「・・・」
「なら今度、もっといい世界をオマエに見せて上げよう」
「え!? ないよぅ。 そんな世界」
「うんにゃ、ある。 しかも二人、同時に見れちゃうヤツが、超素晴らしいヤツが・・・」
「ホント?」
「あぁ、ホントだ」
「ホントにホント?」
「あぁ、ホントにホントだ」
「ホントにホントにホント?」
「あぁ、ホントにホントにホントだ」
「どんなヤツ?」
「鏡に映ったオレたち」
「あ!?」
「な」
「ウン」
しか~~~し、
この二人はこの歌を知らない・・・
『花の色は 移りにけりな いたづらに わが身世にふる ながめせしまに』
スポンサーサイト
コメント
コメントの投稿
トラックバック
この記事へのトラックバックURL
http://00comaru.blog.fc2.com/tb.php/6311-5d337927