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“男と女” 第23話 『ダイエット』



第23話 『ダイエット』





それは・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・夢の40㎏台突入だった。

女は見事な変身を遂げていた。
女はダイエットに励んだのだ。
それも人生初のダイエットに。
そして6㎏の減量に成功した。
それは会社帰りの月曜から金曜までの週5日、トレーニングジムに通った1ヶ月後の事だった。
もっともトレーニングジムと言っても、それはテレビCMでお馴染みのあのトレーニングジム “ RIZAP (ライザップ)” ではなく、女の地元にある無名のジムだったのだが。
それでも効果は絶大だった。

ウ~ム。

1ケ月で6㎏かぁ。
かなり頑張ったなぁ、この女。

そしてその女。
年齢25才。
身長は164㎝で、体重は49㎏。
つまりダイエット前は55㎏。
常に50㎏台をキープ 否 時には60㎏台に突入した事もあった。
それが終に40㎏台になったのだ。
夢の40㎏台に。

あぁ、なんと素晴らしい事か!?

そして女は、その数字をデカデカとピッカピカにデジタル表示で告げている体重計を繁々と見つめ、

「良し! 計画通り!!」

思わずガッツポーズを取っていた。
当然、女の顔からは笑みが零(こぼ)れていたのは言うまでもない。
勝利の笑みが。

それから女は耳からイヤホンを外した。
そのイヤホンからはあの EXILE (エグザイル)のヒット曲 『道』 が流れていた。
だからといってその女が特に EXILE が好きだったという訳ではない。
というより、ダイエット前は関心すらなかった。

では、ナゼ?

それはその女の憧れの男が EXILE のファンだったからだ。
それも 『大』 が付くほどの。
そのため女はそれほど聞きたいとは思わなかったにも拘らず、 EXILE をBGMにダイエットに励んだのだった。
憧れの男の好みに合わせて。

そぅ。

実はこのダイエット。
その男に少しでもアピール出来ればと始めたダイエットだったのだ。
加えて女は、休みの土・日は料理教室と英会話学校に通った。
それも男にアピールするためにだった。
というのもこの女のその憧れの男は、帰国子女で英語はペラペラな上、食通を自認するほどのグルメだったからだ。

女は必死で頑張った。
そして日々その成果が表れ、その容貌と知性はみるみる変わって行った。

それは・・・

ムダな肉が取れたお蔭で、顔は色白キュートで美しく、豊かだった胸は形良く整い、ウエストは綺麗にくびれ、ヒップはキュッとアップ。
そのシェープアップされたボディは日本人とは思えないほどバランス良く、そして切れがあった。
それに料理の腕は元々それが好きだった事もあり、出そうと思えば店を出せるまでに上達し、英会話も日常生活程度なら全く困らないレベルに達していた。

ここまで来れば本来なら自信に満ち溢れ、振り返る男たちを尻目に颯爽(さっそう)と街を闊歩(かっぽ)してもおかしくはない。
しかしこの女は、生来引っ込み思案だった。
そのため自分が見違えるような変貌を遂げていたにも拘らず、全てにおいて遠慮気味だった。
当然、憧れの男の前ではからっきしダメだった。

しかし、これだけ努力出来る女に不可能はない。
女は腹を決め、これまでの努力の総仕上げに掛かった。

その最後に行う総仕上げのため、女は近くのキリスト教会のドアを叩いた。
そして床に両膝を就き、右手で十字を切り、胸の前で両手を組み、一旦十字架を見上げてから俯(うつむ)き、目を瞑(つむ)り、組んだ両手の親指を額に着け、一心に祈ったのだ。

「嗚呼(ああ)!! どうか、あの人にこの思いを伝える勇気を下さい!!」

と神に。
一心に神に。
つまり、結局最後は神頼み。

うん。
そうだね。
やっぱ、こればっかりはそれしかないか?

ウ~ム。

となれば、この結末や・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・如何(いか)に???











第23話 『ダイエット』 お・す・ま・ひ







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Author:コマル
ジョーク大好き お話作んの大好き な!? 銀河系宇宙の外れ、太陽系第三番惑星『地球』 の!? 住人 death 。

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