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タイタン2011 #85

#85




突然、

『ハッ!?』

雪の顔色が変わった。
ここは不良の診察室。
不良がジャンプしてから八日目の出来事だ。

外道が雪の異変に気付いた。

「ん!? 雪どうかしたのか?」

「おじちゃんだ!?」

「え!?」

「不良のおじちゃん、帰って来る!?」

「ほ、本当か?」

「うん」

「なら、無事だったのか?」

「うん。 多分」

その時、


(モァモァモァモァモァ・・・)


不意に空間が歪んだ。
外道と雪の目の前の空間が。

瞬間、


(フヮッ)


その歪んだ空間の中にボンヤリと何らかのシルエットが浮かび上がった。
それは高さが3m近くもある、薄~い乳白色をした輪郭のハッキリしない立てた卵のようだった。
徐々に、そのボンヤリとした薄~い乳白色の、曖昧な輪郭の立てた卵が収束し始めた。
人間の、それも男の形に。
しかもかなり長身の。

終に、


(スゥ~)


姿を現した。
それはやはり人間の男だった。
その男は古代ギリシャ人の服装をしていた。
勿論、履物も。
それを見て、

「不良!?」

外道が叫んだ。

そぅ・・・

そのシルエットは不良だった。

外道が続けた。

「ぶ、無事だったのか?」

「あぁ、無事だ。 待たせたな、破瑠魔(はるま)、妖乃(あやしの)」

「あぁ、待った。 待ちくたびれたぞ」

外道がホッとした表情で言った。

「うん」

雪も頷いていた。

「で? 首尾は? 首尾はどうだった? 上手くいったのか?」

外道が聞いた。

「あぁ。 少々、梃子摺(てこず)ったが、なんとかな」

「そうかぁ、それは良かった。 心配したぞ」

「フン。 大袈裟な」

不良が鼻で笑った。
いつも通りだ。

「クッ!? ったく・・・」

チョッと外道がムッとして、

「あのなぁ、不良。 お前の気配が消えたってんで、コイツが心配して後を追ったんだぞ」

外道がそう言って、


(クィッ!!)


顎で雪を指し示した。

「うん」

雪が頷いた。

「チッ。 余計な事を」

「よ、余計な事とは何だ! 余計な事とは!!」

外道が苛立った。

「まぁ、そうムキになるな」

「これがならずにいられるか!!」

その外道を完璧に無視して、

「妖乃。 それは本当か?」

不良が雪に聞いた。
ここからは雪と不良との会話になる。

「うん。 ホントだよ」

「しかし、会わなかったじゃないか」

「うぅん、違うよ。 会えなかったんだよ」

「え!?」

「会えなかったんだよ、おじちゃんに。 アタシ」

「どういう事だ?」

「ヘカテに邪魔されちゃって」

「ヘカテ? ヘカテってあの魔女ヘカテか? 闇の魔神(ましん)の」

「うん」

「詳しく聞かせろ、妖乃 雪」

「うん」

そう言って雪がヘカテの話をしようとした。










その時・・・











つづく







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突然の訪問、失礼いたします。
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でブログをやっているあゆといいます。
色々なブログをみて勉強させていただいています。
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