ps. I love you #496 『1年前のあの人・・・』
2021-07-26
#496 『1年前のあの人・・・』
1年前のあの人・・・
「僕は君が・・・。 好きだ!!」
今のあの人・・・
「オレ、オマエ好きだぜ」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・チャンチャン、、、
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ps. I love you #495 『真っ白な・・・』
2021-07-23
アジーーー!!
アジーょ~~~!!
アジーーー!!
だ、か、ら、
読者の皆玉屁
暑中見舞い
を!?
超~~~~~~~~~~季節外れのヤツ
を!?
書いちまったでアリンス
コレ ・↓・
#495 『真っ白な・・・』
辺り一面・・・
深々(しんしん)と降る雪……昼から降り出した。
そして真っ白な雪景色。
「フゥー」
凍えた手に吹きかける息も真っ白。
傘を持って来なかったので、学校の玄関で立ち往生。
突然、背後から、
「ホィ、コレ!! 寒いんだろ、暖(あった)まるぜ」
そぅ言って憧れの先輩から差し出された缶コーヒーの “BOSS”。
『え!? BOSS!? 女のワタシに?』
一瞬、そぅ思いながらも反射的に、
「あ!? ありがとうございます」
でも、いきなりでチョッとビックリ。
しかもコーヒーは自販機から出て来たばかりの熱さではなく、丁度いい暖かさ。
きっと先輩、気、利かせてくれて……女のワタシにBOSSだヶど。
それがとっても嬉しい。
それから鞄を下に置いて缶を確(しっか)り両手でホールド……目線はBOSSのロゴ。
そんなワタシに先輩、こんな感じ。
「帰る方向一緒だょな」
「はい」
「なら、入れょ」
そして差し出された蛇の目傘。
嬉しい嬉しい相合傘……憧れの先輩と。
まだプルタブを引いてないコーヒー缶を左手で、鞄を右手で持ったまま、暫く無言で歩いていると、
『あ!?』
不意に気付く先輩の肩に降り掛かる雪。
ワタシには全く掛かってないのに。
「先輩。 雪掛かってるから、もっと中に・・・」
「ン? いいのか? 体がジャストフィットしちまうぜ」
「ワタシはいいです。 先輩の肩に雪が掛かんないなら」
「サンキュー。 ならお言葉に甘えて」
そして二人はジャストフィット。
しかし、それで終わらず気が付けば、いつの間にか先輩の左腕がワタシの左肩に。
ごく自然の成り行き。
ヶど、全然嫌じゃない。
当たり前だょね、相手は憧れの先輩なんだもん。
「・・・」
「・・・」
前を向いたまま無言でユックリ歩いていると、不意に先輩。
「オレさぁ、前からオマエの事・・・」
「・・・」
「好きだったんだょ」
思わず立ち止まり、顔を上げて先輩の目をのぞき込むワタシ。
「え!? ホント!?」
そんなワタシの肩を抱いたまま、
「あぁ。 だから・・・。 オレの彼女ンなれょ。 な」
「・・・」
「嫌なのか?」
「ウゥン、嫌(や)じゃない!!」
「なら、決まりだな」
「ウン!!」
アッサリ二人は恋人同士。
その時、運良くワタシも先輩も共にシングル。
そして再び歩き出すワタシ達二人。
気が付けば、ワタシの頭は先輩の左肩の上に。
同時に、ワタシの肩に回っていた先輩の腕に、
(ギュ!!)
加わる力。
チョッと展開早いかな?
ウ~ム。
ま!?
良(い)っか。
良いょね、若いから。
17歳と18歳のカップルだし。
ここで、再び始まるナイスな会話。
「オレ達って・・・。 雪が取り持った縁だな」
「ウン。 だね」
「どんな絵になんかな? オレ達」
「え!? 絵?」
「あぁ。 オレ達の、オレ達二人の今はまだ真っ白な恋のキャンバス。 この雪みてぇに真っ白な恋のキャンバス。 それがどんな絵に・・・」
「・・・」
「・・・」
「ウゥ~ン。 そぅだね、きっと雪の絵だょ」
「お!? ナイスな返しかも!?」
「でしょ?」
「オゥ、ナイス!! やっぱオレ、オマエ好きだヮ」
「アタシも!!」
「名コンビ誕生ってか?」
「ウン」
「宜しくな。 アハハハハ」
「こちらこそ宜しく。 アハハハハ」
「アハハハハ」
「アハハハハ」
そぅだょ、先輩。
ワタシ達の真っ白な恋のキャンバス。
それに書かれる絵は……雪の絵だょ。
だってさ。
だってね。
だってワタシの名前は “雪”・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・だから、、、
ps. I love you #494 『勇気』
2021-07-22
#494 『勇気』
今・・・
手の中にあるのは、勇気を出して書いたラブレター……あの人宛ての。
ヶど、
それを手渡す勇気が出ない・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・奥手のワタシ、、、
ps. I love you #493 『食後のデザート』
2021-07-19
#493 『食後のデザート』
お茶目なワタシの彼・・・
健ちゃんって言ぅんだヶど・・・。
な~~~んか可愛いんだ。
だってこんなだし。
「このファミレス、予想外に美味しいね。 安いし」
「あぁ。 だな」
「デザート、何(なん)にする?」
「オマエのキス」
「え!?」
「・・・」
「・・・」
「な~んてな。 ホントは・・・。 オー、マー、エ~~~。 の!? 笑顔!!」
「ウフッ」
「な」
「ウン」
でもね、健ちゃん。
キッスは・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・食後のお楽しみだょ、、、
ps. I love you #492 『割り込めない筈』
2021-07-17
#492 『割り込めない筈』
初めて知った・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・そんな娘(こ)がいる事を。
ワタシとアナタ。
アナタとワタシ。
今までだって・・・。
これからだって・・・。
ズ~~~ッと、ズ~~~ッと、ズ~~~ッと・・・。
だ~~~れも割り込めない筈の二人だったのに。
そぅ。
だ~~~れも割り込めない筈の二人だったのに。
ヶどいるんだね、割り込んで来れる娘(こ)が・・・。
まだ・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・目は開いてないヶど、、、
ps. I love you #491 『MLBに夢中』
2021-07-16
#491 『MLBに夢中』
この頃・・・
MLBに夢中な……あの人。
試合を見ながら毎日のようにこぅ言う。
「チッキショー!! オレも大谷みたいに成りてぇーぜ!! 160キロ投げて、あ~~~んなすっげぇホームラン打ちてぇょなぁ。 ンとにもぅ。 チッキショー!! いつかはオレだってー!!」
その気持ち、女のワタシにも良く分かるヶど、つい反応してこぅ言ってしまう。
「無理ょ、アナタ。 今年、還暦でしょ?」
ps. I love you #490 『通学電車の中で (4)』
2021-07-15
#490 『通学電車の中で (4)』
そして・・・
あれから10年。
久しぶりに乗った同(おんな)じ電車の同じ車両。
違ったのは時間だヶ。
目指すは母校の同窓会。
最寄り駅が近付いたので読書の手を止め、顔を上げて辺りを見回す……これも昔と同(おんな)じ。
懐かしい景色に暫し郷愁の念。
チョッとノスタルジックな気分に・・・。
少し目を瞑(つむ)りその気分に浸る。
『そぅ言ゃぁ、10年前・・・。 あの奇麗な娘は・・・。 惜しい事したょなぁ、ホ~ント・・・』
てな事思い出しながら目を開けると、視線は自然とドアの所に。
すると、
『あ!?』
思わず声を上げそうに。
だって、偶然出会う奇麗なあの娘。
見違えるほど大人になっていた。
ヶど、ヤッパリ変わらず奇麗なあの娘。
偶然というより運命の悪戯(いたずら)かな……この再会は?
しかし、あの娘は僕に気付かない。
僕が見える所に立っているのに・・・。
だから・・・。
ウ~ム。
気付かない振り……かな?
そぅ。
多分気付かない振り。
そしてそれが彼女にとってベストの選択。
僕が彼女ならきっと同(おんな)じ事を。
ウン。
間違いなく同(おんな)じ事を。
だって・・・
彼女の横には彼女そっくりな女の子。
そしてその子の手を・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・その横に立っていた・・・。
さらば
我が青春の
チョッピリ淡い
い、ち、ペ、ー、ジ。。。
お・す・ま・ひ
ps. I love you #489 『通学電車の中で (3)』
2021-07-14
#489 『通学電車の中で (3)』
ところがその晩・・・
田舎のジッチャの突然の死。
金曜日だったという事もあり、急遽、一家揃って里帰り。
運良く取れたチケットで、新幹線“のぞみ”に乗り東京から九州へ。
親の実家は……九州某県の代々続く由緒ある家柄。
集まった親戚一同の会議の結果、長男でありフリーランサーでもある事から、親父が家と家業を継ぐ事に。
法事が終わって家に帰ると大忙し。
引っ越しの準備にマンション売買の手続き。
ご近所の挨拶回り。
そんな何やらかにやらをたったの二日で。
当然、僕のガッコの転校手続きも……その中に。
三日目にはもぅ実家。
あまりの慌(あわ)ただしさにあの娘の事はすっかり頭から・・・。
そして・・・
つづく
ps. I love you #488 『通学電車の中で (2)』
2021-07-13
#488 『通学電車の中で (2)』
そして・・・
次に出会った時も……前回とほとんど同(おんな)じ。
最寄り駅が近付いたので読書の手を止め、顔を上げたら……僕を見ていた。
でも。
たったの一つ違ってた。
そぅ。
たったの一つ……一つだヶ。
そ、れ、は・・・
二人の間に割り込む者がいなかった……その時は。
だから、ジッと見つめたままの僕たち二人。
すると前回同様、最寄り駅到着のアナウンス。
後ろ髪を引かれる想いで席を立った。
降り際に振り返ると、あの娘はまだ僕を見ていた。
『良し!! 今度こそ!!』
そぅ決心して電車を降りた。
も一度あの娘を見ようと振り返ったが、ドアが閉まってブロックされた。
角度が悪くてあの娘が見えない。
『どこのガッコかな? どこに住んでて名前は何て・・・?』
その日はそんな事ばっかり考えて、授業は全て上の空。
ところがその晩・・・
つづく
ps. I love you #487 『通学電車の中で (1)』
2021-07-12
#487 『通学電車の中で (1)』
ある日・・・
通学電車の中で僕の前に座った奇麗なあの娘(こ)。
制服が違うから他の高校。
最寄り駅が近付いたので読書の手を止め、顔を上げたら・・・。
ナゼか?
僕を見ていた。
しかも……ジッと見つめたまま目を離さない。
目を切ったのはその娘の女友達に、チョッと離れた所(とこ)から声を掛けられた時。
声を掛けた女友達には、僕たち二人の状況が見えていなかった様だった。
間に立っている他の乗客に視界を遮られたため……かな?
多分そぅ。
ウン。
多分。
丁度その時、
「 ……… 」
最寄り駅到着のアナウンス。
な~んか複雑な気分で席を立った。
そして・・・
つづく
ps. I love you #486 『違う意味で』
2021-07-06
#486 『違う意味で』
惚れた女の・・・
涙ぐんでる顔も見ていて辛いヶど・・・。
作り笑いは、見ていてもっと辛いんだょな……違う意味で。
そぅ。
違う意味で……作り笑いは・・・。
アイツの作り笑い。
アイツがさぁ。
必死こいてさぁ。
思いっ切り必死こいてさぁ。
思いっ切り必死こいて作り笑いしてさぁ。
そんでもってオレに気付かれないように「オメデトゥ」って・・・。
そぅ言った時のアイツのあの作り笑い。
見てない振りして、実は見ていてホントに辛かったょ……違う意味で。
「オメデトゥ」ってアイツ……元彼に・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・結婚式場で、、、