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「戦略編」 #320 『まるでプレデターのように』の巻

外道外伝 “妖女(あやしめ)” 第四部 「戦略編」 #320 『まるでプレデターのように』の巻




突然、


(スゥー)


雪女の前方5メートル付近に人間の、それも男のシルエットが浮かび上がって来た。
初めは薄ボンヤリと。
それが徐々に人の形となり、終にはチャンとした男の姿に変わった。

その男の姿・・・それは内道だった。

その変化の仕方は、まるでハリウッド映画 『プレデター』 に於いて光の屈折のプロテクターで姿を消していたプレデターが、それを解除して徐々に姿を現すシーンを思い起こさせた。

しかし、ナゼそれまで内道の姿が見えなかったのだろうか?

その理由は簡単だ。

内道は “現身隠(うつしみ・がく)しの呪符” を使っていたのだ。

だが、知っての通り念法は同時に二法は使えない。
従って内道が別の技を使った時点で、この “現身隠しの呪符” はその効果を失ってしまう。
もっとも、地べたをガサゴソとチョッと動かす程度なら内道にしてみれば大した事ではないのでその心配はない。
しかし強力な念力技ともなれば話は違う。
そして今、内道は別の強力な念力技を使ったのだった。
現身隠しの呪符を無効とするほどの。


(ヒラヒラヒラヒラヒラ・・・)


一枚の紙切れが宙に舞う。
何か記号か文字のような物が書かれた紙切れが・・・一枚。
それは・・呪符・・現身隠しの呪符だった。
内道がたった今、手放したばかりの。

その内道が雪女を見下ろして言った。

「そうだ! その通りだ!!」


(キッ!!)


雪女が顔を上げ、内道を睨み付けた。

「クッ!? 小癪(こしゃく)な真似をー!!」

雪女はまだ四つんばいのままだ。
予想以上のダメージを負っている。

「見たか雪女。 我が秘技を」

「ヌッ!? 我が秘技じゃとぉ・・・?」

「そうだ雪女。 これが我が秘技・・・」

そぅ・・・

この時内道は秘技を使っていたのだ。
大地の戦士にしか使えない秘技を。










現身隠しの呪符を無効とするほどの秘技を・・・











つづく







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「戦略編」 #319 『転がっている物』の巻

外道外伝 “妖女(あやしめ)” 第四部 「戦略編」 #319 『転がっている物』の巻




『ハッ!?』

雪女は、自分が倒れ込んでいる辺りに転がっている物を見て驚いた。
思わず言葉が口をついて出た。

「ヌッ!? こ、これは・・・。 このような物でワラワを・・・」

そこには・・雪女の周りには・・小さい岩と言うべきか?
或いはチョッと大き目の石と言うべきか?
大は握り拳(こぶし)大から、小は小指の先ぐらいの大きさの様々なサイズの石と言うか岩と言うか、そういった物が転がっていたのだ。
それも数(かず)少なからず。
その時雪女の周りには、様々な大きさの石、或いは岩といった物が数少なからず転がっていたのである。

あたかも大きな岩が砕け散ったかのように。

そぅ・・・

あたかも大きな岩が、大小様々な大きさに砕け散ったかのように。










そこへ・・・











つづく







「戦略編」 #318 『何かが』の巻

外道外伝 “妖女(あやしめ)” 第四部 「戦略編」 #318 『何かが』の巻




(ビヒューン、ビヒューン、ビヒューン、ビヒューン、ビヒューン、・・・)


何かが、雪女目掛けて飛んだ。
黒っぽい何かが、数多く。
雪女の背後から。
だが、雪女がそれに気付いた様子は全くなかった。

そして、


(ドコッ、ドコッ、ドコッ、ドコッ、ドコッ、・・・)


それらはそのまま一気に雪女の背後から、正確に雪女の背中を捉(とら)えた。
鈍い衝撃音と共に。

「グハッ!?」

何が何だかわからぬまま、一声呻(うめ)いて雪女が吹っ飛んだ。

追い討ちを掛けるように、更に数多い何かが雪女目掛けて飛んで来た。


(ドコッ、ドコッ、ドコッ、ドコッ、ドコッ、・・・)


再びそれらが雪女の体にヒットした。
今度は正面からだった。

「グハッ!?」

雪女が呻いて吹っ飛んだ。

そして、


(ヒューーー!! ドサッ!!)


背中から地上に落下した。

これは堪(こた)えた。
あの最強の妖怪・雪女と言えども、これにはかなりのダメージを受けている。

雪女は、何とか仰向(あおむ)けから体勢を入れ替え四つんばいになった。
だが、起き上がれない。
否、それどころか顔も上げられない。
俯(うつむ)いたままだ。
全身に力が入らないのだ。
さしもの雪女も顔を歪め、苦悶の表情を浮かべ、痛みを堪(こら)えている。

「ゥググッ!?」

雪女が苦しそうに唸った。

そして、顔はそのままで目だけを動かして周りを見回した。










すると・・・











つづく







「戦略編」 #317 『見えない内道』の巻

外道外伝 “妖女(あやしめ)” 第四部 「戦略編」 #317 『見えない内道』の巻




「さっきお前は地べたがどうこう言っていたな。 ならば聞こう。 今お前は何処にいる?」

見えない内道が雪女に問い掛けた。

「クッ!?」

一瞬、雪女は一言唸っただけで何も言えなかった。

しかし、直ぐさま気分を切り替えた。
ここが雪女の凄さだ。
雪女は言った。

「あぁ、確かにソチの言う通りじゃ。 じゃが、宙に舞えば前と同じじゃ」

そして、再び飛び上がった。
上空5メートルの位置に止(とど)まった。
そのまま下を見下ろして言った。

「愚か者め!!」

だが、

「愚か者はお前だ! 雪女!!」

見えない内道がすかさず言い返した。










その瞬間・・・











つづく






「戦略編」 #316 『含み笑う声』の巻

外道外伝 “妖女(あやしめ)” 第四部 「戦略編」 #316 『含み笑う声』の巻




「その通りだ!!」

背後から声がした。
雪女の背後から。


(クルッ!!)


雪女が素早く振り返った。
だが、
内道の姿は見当たらなかった。

「クッ!? 何処(どこ)じゃ内道!? 何処におる!?」

雪女が声を荒げた。

「フフフフフフ・・・」

笑い声がした、内道の。
それも含み笑う声だけが。
だが、
内道の姿は何処(どこ)にもナイドー。

雪女は素早く辺りを見回した。
しかし、辺りに内道の姿は見当たらなかった。

「クッ!? 何処じゃ内道!? 何処におる!?」

再び雪女が声を荒げた。

しかし、

「フフフフフフ・・・」

あるのは内道の含み笑う声だけった。










そして・・・











つづく







「戦略編」 #315 『雪ダルマ』の巻

外道外伝 “妖女(あやしめ)” 第四部 「戦略編」 #315 『雪ダルマ』の巻




そこにも内道の姿はなかった。

しかし、その代わりに降り積もった雪で出来た・・雪女の引き起こしている吹雪により、それまでに降り積もった雪で出来た・・等身大の倒れた雪ダルマのような物がそこにあった。
当然、雪女はそれに気付く。

突然、


(ガサゴソ・・・)


それが動いた。
僅(わず)かにではあったが。

「ヌッ!? そこか!!」

そう言うなり雪女が右手五指氷柱を放った。


(スパー、スパー、スパー、スパー、スパー)


五指氷柱が一直線に飛ぶ。
倒れた雪ダルマに向かって。


(ドス、ドス、ドス、ドス、ドス)


全弾命中!?

それと同時に雪ダルマの動きも止まった。
それを見て雪女がそれまで止(とど)まっていた上空から下りて来た。


(スゥ~~~、 スタッ!!)


静かに着地した。


(ズサッ、ズサッ、ズサッ、ズサッ、ズサッ、・・・)


ユックリと雪を踏みしめ雪ダルマに近付いた。
こう言いながら、

「散々手間を取らせおって。 どれ、ザマを見てくれようぞ」

そして雪ダルマの表面の雪の一部を左手で撥(は)ねた。
右手の指はまだ復元してはいなかったからだ。

瞬間、雪女の顔が怒りで引き攣った。

「ヌッ!? こ、これは土じゃ、土の塊じゃ」

それは土の塊だった。
大地の戦士・破瑠魔内道操(あやつ)る所の土の塊だったのだ、それは。
しかし、雪女には先程の雪だるまが土の塊だったなどとは分からなかった。
自分自らが降らせている雪が返って仇となって。

みるみる雪女の顔が上気した。
怒りに燃えて、上気した。
そして叫んだ。

「おのれ、内道ー!! 謀りおったなぁ!?」

だが、










その時・・・











つづく







「戦略編」 #314 『そこに・・・』の巻

外道外伝 “妖女(あやしめ)” 第四部 「戦略編」 #314 『そこに・・・』の巻




(シュッ!!)


雪女が壁の反対側上空に飛んだ。
内道がいる筈の壁の反対側上空に。
そして氷柱(つらら)に変えた右手五指を振り上げた。

その瞬間・・・

又しても雪女は、

『ハッ!?』

とした。

そこにある筈の内道の姿がない。
いる筈の内道がいない。

雪女は思った。

『ど、何処(どこ)じゃ!? 何処におる!?』

その時、


(ガサッ、ゴソッ)


雪女の背後遠くで音がした。


(サッ!!)


反射的に雪女が振り返った。
一言こう言ってから。

「ヌッ!? そんな所におったか」

と。

だが、










そこに・・・











つづく







「戦略編」 #313 『念法・壁抜け』の巻

外道外伝 “妖女(あやしめ)” 第四部 「戦略編」 #313 『念法・壁抜け』の巻




とりあえず、ここで解説しておこう。


念法・壁抜けとは・・・


ントー。

どうしよっかなぁ。

いくつか考えついちゃんたんだょなぁ、これがぁ。

ントー。

どれか一個に決めないとなぁ。

ントー。

ど~れにしよっかなぁ。

ントー。
ントー。
ントー。

ヨッシャーーー!!

これじゃ、これ!?

これに決めー!!

ウン。




知っての通り、内道は五大力地輪の戦士。
地輪の戦士は “大地” を自在に操る。
よって内道は、大地から生み出した物を巧みに扱える。

即ち、

今、内道の眼前には土の壁がある。
これは内道自らが造った物だ。
よって内道はこの壁を自在に操れる。

つまり内道は瞬時にこの壁を割り、そこを抜け、直ぐさま閉じたのだ。

これが念法・壁抜けなのである。


って、
誰でも思い付くような、
ツマンナイ技の解説でオジャリますたのでアリンス。。。(一応、三段論法だピョン)











つづく







「戦略編」 #312 『念法・・・』の巻

外道外伝 “妖女(あやしめ)” 第四部 「戦略編」 #312 『念法・・・』の巻




『ハッ!?』

再び、雪女は驚いた。
予期せぬ出来事が起こっていた。

突然、


(スゥー)


内道の体が壁の中に吸い込まれるように消えたのだ。

ど、どうした内道!?

何だ何だ!?

何をした!?

何だったんだ、今のは・・・?

そ、れ、は、壁抜け・・・念法・壁抜け。

それは五大力・五輪の内の地輪の使い手、即ち、大地の戦士・破瑠魔内道の最も得意とする技の一つ・・・念法・壁抜けだった。

自在に大地を操る事の出来る内道にとって、その大地から生じた壁を抜ける事などいとも簡単なのだ。
勿論、生身の体のまま抜けたのは言うまでもない。

そこへ、


(ドス、ドス、ドス、ドス、ドス)


五指氷柱が飛んで来た。
そして、全てその壁に突き刺さった。

「クッ!? 猪口才(ちょこざい)な。 じゃが、いくら壁で避けても所詮は地べた。 どうやらソチの得意は地べたの技。 ならば地べたに着かぬワラワを攻むるのはムリ。


つー、まー、りー、・・・


『無理ーーー!! 無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理ーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!』



守るのがやっとじゃ。 違うか内道? どうじゃ、何か申してみよ」

雪女が壁越しに大声で内道を挑発した。
雪女は動こうとはしない。
間を取っている。
そうしながら両手の指が復元するのを待っているのだ。

「・・・」

内道は返事をしなかった。

「如何(いかが)致した内道、何か申してみよ」

再び雪女が声を張り上げた。

「・・・」

相変わらず内道からは何の反応もない。

そして・・・

雪女の指が復元した。










それと同時に・・・











つづく







「戦略編」 #311 『反撃』の巻

外道外伝 “妖女(あやしめ)” 第四部 「戦略編」 #311 『反撃』の巻




(ビシビシビシビシビシ・・・)


再び土の壁が出現した。
今度は内道の目の前に。
内道がバリヤを張ったのだ。
壁のバリヤを。
五指氷柱避けの壁のバリヤを。


(ドスドスドスドスドス)


五指氷柱(ごし・ひょうちゅう)がその壁のバリヤに突き刺さった。
ここまでは内道の狙い通りだった。

だが次の瞬間・・・

今度は内道が、

『ハッ!?』

となった。

背後に気配を感じたからだった。
何かが飛んで来る気配を。
その気配を感じると同時に体が反応していた。


(クルッ!!)


振り返っていた。
すると目前に、


(ヒュッ、ヒュッ、ヒュッ、ヒュッ、ヒュッ)


何かが迫っていた。
何かが。

五指氷柱・・・か!?

そぅ、それは五指氷柱だった。
五指氷柱が迫っていたのだ。
そこには雪女の左手五指氷柱が、内道の背後から飛んで来ていた。
雪女は先に投げ付けた五指氷柱がブロックされると分った瞬間、直ぐさま内道の背後の上空に飛び、反撃を開始していたのだ。
そしてそこから、内道の背後から、左手五指氷柱を放っていたのだ。
内道は自らが造った壁が返って邪魔になり、雪女の次の動きが見えなかった。
そこに五指氷柱が飛んで来ていた。
しかも狙いは正確。
一直線で内道の胸。
それも心臓目掛けて。
これが雪女の恐ろしさだなのだ。

『クッ!?』

内道は焦った。
最早、新たな壁を造っている余裕など全くない。
五指氷柱の方が早い。

さぁ、どうする内道?

これを避け切れるのか?

さぁ、どうなんだ内道!?

しか~~~し、










次の瞬間・・・











つづく







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コマル

Author:コマル
ジョーク大好き お話作んの大好き な!? 銀河系宇宙の外れ、太陽系第三番惑星『地球』 の!? 住人 death 。

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