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「呪符術死闘編」 #67 『白虎の符』の巻

外道外伝 “妖女(あやしめ)” 第一部 「呪符術死闘編」 #67 『白虎の符』の巻




(ヒラヒラヒラ・・・)


呪符が舞い落ちた。
一枚の呪符が。
白虎の符だ。

それと同時に、


(スゥ~)


白虎が消えた。
死頭火の白虎が。
雪女の右手を銜(くわ)えて放さなかったあの白虎が。


(プッ、シューーー!!)


死頭火の腹部から血飛沫(ちしぶき)が上がった。
腹部を真横に一刀(いっとう)。
符術が敗れたダメージだ。

「グハッ!?」

死頭火は苦痛に顔を歪めた。

一方、雪女は・・・

その時既に大きく息を吸い終わっていた。
氷針息吹を吐き出すのに充分な量の息を。

そして息を止めた。

そのままユックリと狙いを定めた。
苦痛と恐怖に引き攣った顔で自分を見つめている死頭火のその顔に。

左腕は相変わらず軍駆馬が食い込んだままだが、自由になった方の右手をユックリと降ろしながら、
徐(おもむろ)にその死頭火に向かい勝ち誇ったように、


(ニヤッ)


笑った。
余裕のヨッチャンこいたのだ。

だが、
そのこいたヨッチャンが・・・










余計だった。






つづく





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「呪符術死闘編」 #66 『氷針・・・』の巻

外道外伝 “妖女(あやしめ)” 第一部 「呪符術死闘編」 #66 『氷針・・・』の巻




(サッ!!)


死頭火が握っていた軍駆馬を離した。


(ゴロンゴロンゴロン・・・)


回転して雪女の髪を避けた。


(ブヮーーーン!! バサッ!!)


雪女の髪が降り積もった雪面を打った。

間一髪、死頭火はその攻撃から逃れた。

だが、
回転から止まって顔を上げた瞬間、

『ハッ!?』

死頭火の顔が青ざめた。
目の前にいる雪女が、大きく息を吸っていたからだ。










氷針息吹のために。






つづく





「呪符術死闘編」 #65 『逆立つ髪』の巻

外道外伝 “妖女(あやしめ)” 第一部 「呪符術死闘編」 #65 『逆立つ髪』の巻




(バババババ、バーーー!!)


再び雪女の長髪が逆立った。

そのまま勢い良く顎を上げ頭を大きく後ろに倒した。
髪を後ろへ大きく振りかぶったのだ。


(バシッ!!)


豊かな黒々とした長髪の先が雪女の背後の地面に積もった雪を打った。

次の瞬間、
雪女は架空の目の前の人間に頭突きを食らわすように頭を振り下ろした。


(ブヮーーーン!!)


恐ろしい唸り音を発して死頭火目掛け雪女の髪が回転して来た。
狙いは死頭火の背中。

危うし死頭火!?

さぁ、どうする!?










だが・・・






つづく





「呪符術死闘編」 #64 『雪女の左腕』の巻

外道外伝 “妖女(あやしめ)” 第一部 「呪符術死闘編」 #64 『雪女の左腕』の巻




「キェーーーィ!!」

鋭く甲高(かんだか)い気合一閃、雪女の頭上高くジャンプして来た死頭火が雪女目掛け空中から軍駆馬を振り下ろした。


(ブヮーーーン!!)


激しい唸りを上げながら軍駆馬が雪女を襲う。

しかし、
白虎に右腕を銜えられ雪女は動けない。


(ブヮーーーン!!)


その動けない雪女の頭上目掛けて軍駆馬が来る。

終に、雪女真っ二つか!?

だが、
軍駆馬が雪女を真っ二つに断ち切ろうとしたその瞬間。
雪女が驚くべき行動に出た。


(スゥ~~~)


自由に動く左手を頭上に上げ、振り下ろされた軍駆馬を左上腕で受け止め、頭をガードしたのだ。
しかし、唯ガードしたのではない。
雪女はその左腕の肩から指先までを氷に変えていたのだ。


(ブヮーーーン!!)


軍駆馬が雪女の腕を捕らえた。

死頭火の腕を持ってすれば、本来ならそのまま一気に腕ごと雪女を真っ二つに出来たであろう。

だが、
今の死頭火は既に満身創痍。
残念ながら普段の力を発揮するまでには至らなかった。


(ガキ!!)


軍駆馬は雪女の氷の左上腕に食い込んだ所で止まってしまった。
それは雪女の左上腕を叩き割り、体を脳天から真っ二つにするまでには至らなかった。


(ズサッ!!)


軍駆馬の柄を握ったまま死頭火が着地した。
雪女の右腕に食い付いている白虎の脇にだ。

しかし、
その軍駆馬の刀身は雪女の氷に変わった左上腕に食い込んでいる。

雪女は雪女で左腕はその状態。
右腕は死頭火の白虎に銜(くわ)えられたまま。

お互い身動きが取れない。

雪女と死頭火。
死頭火と雪女。

二人は睨(にら)み合った。
互いの息が掛かる距離で。










そして・・・






つづく





「呪符術死闘編」 #63 『背後から』の巻

外道外伝 “妖女(あやしめ)” 第一部 「呪符術死闘編」 #63 『背後から』の巻




突然、


(シュッ!!)


何かが飛んで来た。
雪女に向かって何かが。
白虎の背後から雪女の正面に向かって・・何かが・・確かに・・飛んで来た。

死頭火だ!?

それは死頭火だった。
それは白虎の影に隠れていた死頭火だった。
死頭火は雪女に気付かれないよう白虎の背後に身を隠し、白虎の動きに合わせながら雪女に近付いていた。
そして、
白虎が雪女の腕を銜(くわ)えた直後、軍駆馬を大上段に振りかぶり、白虎の背後から一気に飛び出し、そのまま雪女に斬り掛かったのだ。

この時死頭火は、それまで着ていた羽織袴を脱いでいたため、その豊かな胸を固定するために胸に巻かれた純白の晒(さら)しと頭に巻かれた黒い鉢巻以外、何も身に着けてはいなかった。


クッ!?

こ、これはエロい!?

エ、Hだ~~~!?


瑞々(みずみず)しく色白で美形の死頭火。
いまだ白髪(しらが)一つない豊かな黒髪は、時代劇に良く登場するヤンチャな姫が若武者に化ける時に結うような髪型。
その上に黒い鉢巻。
胸には真っ白な晒し。
それ以外で身に付けている物といったら両手に持つ軍駆馬のみ。

こ、これは刺激的だ!?

全裸じゃないからなおさらだ!?

例えば、
全裸に手袋、あるいはスカーフ。
といった、
スッポンポンより
全裸にチョッと。

クッ!?

ククククク・・・

コ、コレ!?

コレですよコレ。

コレが最高!!

又、
腋毛はキチンと処理されていた。

だが・・・

だが・・・

だが・・・

エヘヘヘヘ。

残る・・・

イヒヒヒヒ。

残るは・・・

ウフフフフ。

・・・・・・ア・ソ・コ・の・ケ!?

ケケケケケ!!


『スズメの子 そこのケそこのケ お馬が通る』


ジャンジャ、ジャーーーン!!

み、見たい!!

こ、これは見たい!!

これは ツウ 好みだ!!

アタシ好きよ。 こういふの・・・

イャーーー、いいっすネェ。 ホンマ~。

イャーーー、いいな~。 このシチュエイション。

マァ!! なんて美味しい。。。



雪女は身構えようとした。
しかし、身動きが取れなかった。
白虎に腕を銜(くわ)えられたままだからだ。
そしてその白虎消滅までには、まだ僅かに時間が必要だった。

『ぬ、抜けぬ!?』










雪女がもがいた。






つづく





「呪符術死闘編」 #62 『始末した・・・』の巻

外道外伝 “妖女(あやしめ)” 第一部 「呪符術死闘編」 #62 『始末した・・・』の巻




(ズボッ!!)



雪女は、
残忍に吼(ほ)え猛(たけ)りながら大口を開けて襲い掛かって来た白虎を、逆にその口の中に右手を突っ込んで始末した。
・・・・・・筈だった。

だが、
その瞬間、
雪女がその右手を突っ込んだ正にその瞬間、


(ガブッ!!)


白虎が口を閉じたのだ。
残念ながら、
その牙で雪女の腕を食い千切るまでには至らなかったが。

だが、
それで充分だった。
充分だったのだ、それで。

雪女が白虎の口から腕を引き抜く事が出来ない状態になったのだから。
もっとも、
それはホンの一瞬に過ぎなかったのだが。
白虎が消滅する迄の・・・ホンの一瞬に。

しかし、
それでもそれで充分だったのだ。










死頭火には・・・






つづく





「呪符術死闘編」 #61 『呆気(あっけ)なく』の巻

外道外伝 “妖女(あやしめ)” 第一部 「呪符術死闘編」 #61 『呆気(あっけ)なく』の巻




勝負は呆気(あっけ)なく付いた。

「ガォーーー!!」

一声激しく吼え猛(ほ・え・たけ)り、白虎が雪女に飛び掛った。

しかし、
その時雪女は、死頭火に止めを刺すため既に右手五指を氷柱(つらら)に変えてあった。

そして雪女はその氷柱に変えた五指を、
まるでハリウッド映画 『プレデター』 がそのリストに装着している “鉤爪(かぎづめ)” のように、
あるいは、漫画 『筋肉マン』 に登場したキャラクターの一人、ウォーズマンの “ベアークロー” のように、
恐ろしい勢いで襲い掛かって来る白虎に突き刺した。

「ガォーーー!!」

凄まじい咆哮を上げ雪女を噛み殺さんばかりに大きく口を開け襲い掛かって来た白虎のその大口の中に、
鉤爪のように、
ベアークローのように、
五指を氷柱に変えた右手を突っ込み白虎の口から後頭部に掛けて刺し貫いたのだ・・・白虎を倒すために。

だが、

それが・・・











失敗だった。











つづく





「呪符術死闘編」 #60 『獰猛(どうもう)な咆哮(ほうこう)』の巻

外道外伝 “妖女(あやしめ)” 第一部 「呪符術死闘編」 #60 『獰猛(どうもう)な咆哮(ほうこう)』の巻




「ガォーーー!!」

一声、鋭く獰猛(どうもう)な咆哮(ほうこう)を上げ、その雪の塊が雪女に飛び掛った。

「クッ!?」

一声唸って、雪女は自分に襲い掛かってくるその塊を見上げた。
そして、

『ハッ!?』

息を呑んだ。

それは雪の塊ではなかった。
全身真っ白な毛で覆(おお)われた大きな虎だったのだ。

それは “四霊獣・白虎(びゃっこ)”。

ン!? 四霊獣・白虎!?

式神か!?

そぅ・・・

それは死頭火の放った “式神・白虎の符” だった。

死頭火はまだ死んではいなかった。
降りしきる雪の中、
素早く着ていた黒い戦闘服を脱ぎ、

“変わり身の術” 

を使っていたのだ。

雪女は余りにも大きくジャンプし過ぎたため、
又、神楽殿の黒っぽい土台と自分が降らせている雪が返って邪魔となり、死頭火の変わり身の術を見破る事が出来なかった。

だが実は、
これには “前” があった。

刻々と変わる戦況下。
この状況で雪女に大きく右にジャンプさせる。
否、
ジャンプさせるように仕向ける・・・鈴の音を使って。
これも又、瞬時に利(き)かせた死頭火の機転だった。

この戦いの前から既に死頭火は計算していたのだ。
黒色の戦闘服姿の死頭火にとって、神楽殿の黒っぽい土台は当然無視できない存在である事を。
それは、今回使ったような変わり身の術を使う可能性が考えられたからだ。

『攻撃には地の利を最大限生かす』

これは兵法の鉄則。
死頭火は、その兵法の鉄則通りに雪女に攻撃を仕掛けていた。

これまでの雪女への意表をついた連続攻撃・・・それも背後から。
そして、その攻撃が引き起こすであろう雪女の異常なまでの警戒心。
更に降り積もった雪、その上に降り注いでいる粉雪。
加えて神楽殿の黒っぽい土台、といった地の利。

死頭火はそれら全てを計算に入れた上で雪女を攻撃していたのだった。

これこそが “達人” 破瑠魔死頭火の底力だ。

『女切刀呪禁道深奥秘儀 “式神・その参”』










攻撃開始。











つづく





「呪符術死闘編」 #59 『雪の塊』の巻

外道外伝 “妖女(あやしめ)” 第一部 「呪符術死闘編」 #59 『雪の塊』の巻




(ガサガサガサ・・・)


突然、

一面、積もり積もった雪の中、
大きな雪の塊(かたまり)が動いた。
それは徐々に雪女に近づいたかと思うと、雪女目掛け猛然と襲い掛かって来た。

そぅ・・・

粉雪降り注ぐ白銀の世界の中、どこからともなく現れた真っ白で巨大な塊が・・・

雪女に・・・










猛然と・・・











つづく





「呪符術死闘編」 #58 『又しても』の巻

外道外伝 “妖女(あやしめ)” 第一部 「呪符術死闘編」 #58 『又しても』の巻




『ヌッ!?』

雪女は驚いた。

と同時に、


(シュッ!!)


反射的に元いた所に大きく飛び退(の)いた。

死頭火が倒れ込んだ所には確かに死頭火の黒い羽織袴はあった。
だが、
死頭火の死体がなかったからだ。

雪女は焦った。
そして急いでその辺一帯を見回した。
死頭火の黒い羽織袴のある辺りから今自分のいる周り、およそ死頭火の隠れられそうな所全てを。

しかし、
死頭火の姿はどこにもなかった。

『クッ!? 又しても!?』

雪女は思った。










その時・・・











つづく





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コマル

Author:コマル
ジョーク大好き お話作んの大好き な!? 銀河系宇宙の外れ、太陽系第三番惑星『地球』 の!? 住人 death 。

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