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『奥様は魔女っ娘』 #33 最終回 『エピローグ』

#33 最終回 『エピローグ』




社門家沙でございます。

私め。

今は息子に後を譲り、現在は楽隠居の身でございます。

我が主(あるじ)、奥村玄龍斎影虎様と大魔王ロビン・バッドフェローの娘、魔女タバサとの 『最後の聖戦』 からもう、既に10年の歳月が流れました。
アレからもう10年でございます。

魔女タバサは乗っ取った体の持ち主 『山本モナミ』 としてわが主、奥村玄龍斎影虎様の妻となりました。
不思議な縁でめぐり合ったあの二人も、今では一男一女に恵まれたそれはそれは仲のいい “おしどり夫婦” となっております。

長男の 『玄龍斎虎太郎(げんりゅうさい・こたろう)』 様は、大人しく物静かな勉強家。
親孝行で妹思いの紅顔の美少年でございます。
今年で8歳になられました。

一方、

妹の 『春日(ハルヒ)』 様は、今年6歳で活発な性格をしており、母・タバサ様そっくりの将来が楽しみな美少女でございます。
ただし、タバサ様譲りなのは容姿だけではございません。

実は・・・

真に何と申してよいか・・・?

その~・・・

はい。

箒(ほうき)を見ると直ぐそれに跨(またが)って遊ぼうとするのでございます。
全く、血筋というのは争えない物のようでございます。

それでは皆様、又いつの日にかお会い致しましょう。

「フォッフォッフォッフォッフォッ」











その頃魔界では・・・

「おっせーな~!! タバサのヤツ。 どうしちまってんだ、ったく。 ウンともスンとも言ってこねーで」

「我が息子ダミアンょ。 焦るでない。 タバサを信じるのじゃ。 そのうち連絡も有るじゃろぅ。 梃子摺(てこず)っておるのかも知れぬ。 何せ相手が相手じゃからな。 焦らずに待つのじゃ」

と。

帰らぬタバサを待っていた。






のであった。











『奥様は魔女っ子』 お・す・ま・ひ





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『奥様は魔女っ娘』 #32 『君の名は?』の巻き

#32 『君の名は?』の巻き




「君の名は?」

玄龍斎がタバサに聞いた。
二人は立ったまま見詰め合っていた。

「タバサ・・・。 タバサじゃ」

「タバサ!?」

玄龍斎はチョッと驚いた。

「タバサとは、あの魔女タバサか? ・・・。 あのロビン・バッドフェローの娘といわれている、あのタバサか?」

「あぁ、そうじゃ。 ワラワは魔界の支配者大魔王ロビン・バッドフェローの娘タバサじゃ」

「・・・。 そうか~。 只者ではないとは思っていたが、まさかあのタバサとは・・・」

玄龍斎はチョッピリ、リアクションに困った。
ぎこちない間(ま)が出来た。
それをタバサが破った。

「嫌(いや)か?」

「否(いや)。 嫌ではない。 少し驚いたがな。 少しも嫌ではないぞ、少しもな。 (気分を変えるようにニッコリ笑って) 俺の名は・・・」

「知っておる。 『オーク・ムー・ラー・ゲンリュウサイン』 じゃ」

「否。 それは先祖の名だ。 俺の名ではない。 俺の名は 『奥村玄龍斎影虎』 だ」

「オクムラ・ゲンリュウサイ・カゲトラ・・・か?」

「あぁ、そうだ。 どうだ、いい名だろ」

「あぁ、良(よ)い名じゃ」

「・・・」

ここで玄龍斎は少し考えた。
それから徐(おもむろ)に聞いた。

「さぁ~てと、魔女タバサょ。 俺はお前をどうすればいい?」

即座にタバサが答えた。

「妻にすれば良い」

「つ、妻かぁ」

「そうじゃ。 妻じゃ。 ワラワをそちの妻にするのじゃ」

「・・・」

「何をためろぅておる、玄龍斎。 ワラワを妻にするのじゃ」

そしてエロっぽく腰をクネクネさせながら、両乳(りょうちち)をこれ見よがしに両手で下から揉み上げた。 

「さすれば、ホレッ!! そちの大好き~なワラワのボインボインもそちの思いのままじゃ。 ホレッ!! このチチを好きなだけムニュムニュ出来るのじゃ。 ホレッ!! パフハフしたって良いのじゃ。 ホレホレホレッ!!」

で、出たー!!

タバサの “ホレホレホレッ!!” 攻撃だー!!

耐えられるか玄龍斎?

耐えられるのかー?!?

オォーッと玄龍斎の鼻から~!!

ツゥーっと出たぞ鼻血がー!!

ツゥーっと!!

ドウだ玄龍斎? 耐えられるかー、これにー?

ドウだ!?

ドウ・・・?

ア~ァ、ダメか~。


つー、まー、りー、・・・


駄目ーーー!! 駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目ーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!

か~。

「そ、そのボインボインをムニュムニュか? そのボインボインをムニュムニュかぁ? そのボインボインをムニュムニュかー? そ、そのチチをパフハフか? そのチチをパフハフかぁ? そのチチをパフハフかー? そ、そのチチをー!? そのチチをー!? そのチチを~~~!? ウォーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!」


(プチッ!!)


た、大変だー!!

玄龍斎が白目をむいて倒れたぞー!!

体がピクピクしているぞー!!



オォーっとー!!

今度はタバサが玄龍斎を抱き起こしたぞー!!

「ど、どうしたのじゃ、玄龍斎!? シ、シッカリするのじゃ!?」

それから顔を上げ居合わせた者達を見回した。

「何をしておる皆の者。 そち達の主(あるじ)が倒れたのじゃ。 何をボーっと見ておるのじゃ」

社門家沙がタバサに歩み寄った。

「魔女タバサょ。 案ずる事はない。 若は無事じゃ」

「無事!? ドコが無事じゃ。 見ょコレを。 コレ、この通り痙攣しておるぞ。 ピクピクしておるぞ」

「否。 心配ない。 見ておれ、魔女タバサょ。 良~く見ておれ」

そう言うと、家沙は門弟達に怪しい目配せをした。

そして、

フ~っと、大きく息を吸ったかと思うと、こう言った。
それも大声で。

「オォー!? あんな所に太ももムッチリのボインボインがー!!」

すると門弟達が一斉に、

「オォー!? あんな所に太ももムッチリのボインボインがー!!」

突然、玄龍斎が、

「ドコだドコだ!? 太ももムッチリのボインボインはー? ドコだドコだ!? ドコにいる~~~!!!」

すかさずタバサが、両手で両乳を揉み上げた。

「ホレッ!! ここじゃ、ここじゃ。 ここにおる」

「ホントだホントだ!! 太ももムッチリのボインボインだ!! 確かに太ももムッチリのボインボインだ!!」

こう言ってから、玄龍斎が家沙を見た。

「じい。 決めた! 決めたぞ!!」

「何をでございますか?」

「ウム。 俺はこの女を、この魔女タバサを。 妻にする。 いいな。 異存はないな」

「ウ~ム」

家沙は躊躇した。
だが、玄龍斎は一度言い出したら聞かない。
それを十分承知していた。

「若、分かり申した。 確かにその女は、状況がどうであれ我等が微動だに出来なかったあの雲竹斎殿の 『地球割り』 を見事止めた女。 われらに敵対するのでなければ若に最も相(ふさわ)しいオナゴかと。 (門弟達に向かって) そうじゃな、皆の者」

「オォー!!」


(パチパチパチパチパチー)


これがその時の門弟達の取ったリアクションであった。

こうして我等が奥村玄龍斎、そして魔女タバサは、晴れて夫婦の誓いを取り交わしたのだった。

それから・・・






10年の歳月が過ぎた。











つづく





『奥様は魔女っ娘』 #31 『さらばだ』の巻

#31 『さらばだ』の巻




“必殺技に手加減なし!!”

これが小磯流妙術の神髄だ。
同時に小磯雲竹斎兼持(こいそ・うんちくさい・かねもち)のモットーでもあった。

雲竹斎はショックを受けていた。

代々の雲竹斎達その全てが、放(はな)とうとした必殺技を途中で止めた事はかつて一度としてなかった。
普通の技では既に対処できない状況下にあり、最早これまでというその最後の最後に繰り出し、一撃必殺なるが故に必殺技なのである。
“誇り高き戦士” 小磯雲竹斎兼持にとって繰り出そうとした必殺技を途中で止めるという事はその技が破られたことを意味し、いかなる理由があろうとも許される事ではなかった。
プライドが許さなかったのだ。
しかし今、いかに偶然とはいえその許されざる事が起こってしまった。
雲竹斎にとってこの事実は 『敗北』 を意味した。


(ガクッ!!)


うな垂れ、地に膝を付く小磯雲竹斎兼持。
玄龍斎は何も言えなかった。
良きライバルであり最良の友である雲竹斎の今の心境が、痛い程分かっていたからだ。
心配そうに全員が見つめる中、社門家沙が静かに雲竹斎に歩み寄った。

「雲竹斎殿」

そう言って手を差し伸べた。
家沙の申し出を断るように軽く首を横に振って、雲竹斎が自力でユックリ立ち上がった。

それから、

「俺もまだまだだな・・・」

玄龍斎にそう言って、


(チラッ!!)


タバサに一瞥をくれた。

そして、

「フッ」

苦笑いを浮かべ、再び目線を玄龍斎に移した。

「その女の事は、うぬに任せる事にしよう。 見れば中々いい女だ。 色は白いし、太ももムッチリだし、形のいいデカチチだし、エロっぺーし。 アソコもキュって感じだし。 ちと剛毛っポイ気もするが密林じゃないし。 羨ましい限りだ。 上手くやったな玄龍斎。 ・・・。 (チョッと考えて) 式には俺も呼べょ。 チャ~ンとな。 ワハハハハ。 さらばだ。 (家沙に一礼して) お世話になりました。 (自分の門弟達に向かって) さぁ、帰ろう。 ここに長居は無用のようだ」


(クルッ!!)


背を向けて歩き出した。
門弟達も皆、玄龍斎達に一礼して後を追った。
その後姿に玄龍斎が呼び掛けた。

「雲竹斎!!」

雲竹斎が一瞬立ち止まった。
が、振り返らなかった。
そして又、歩き出した。
親指を立てた右手を高々と真上に差し上げて。 

それを見て、

『キザな真似を。 らしくもない』

玄龍斎は思った。

同時に、

「フッ」

笑ってもいた。











つづく





『奥様は魔女っ娘』 #30 『一陣の風』の巻

#30 『一陣の風』の巻




「ハイパー・・・」

烈火のごとく怒り心頭に発した小磯雲竹斎兼持。
まるで赤鬼だ。


(シュー、シュー、シュー、シュー、シュー、・・・)


蓄えたエネルギーは益々増大する。


(モァモァモァモァモァ・・・)


徐々に、姿がその発するエネルギーでボンヤリし始める。
まるで雲竹斎の周りだけ霞がかかったかの様に。

それと同時に。


(ビシビシビシビシビシ~~~!!)


激しく大気が振動する。
強力な雲竹斎のパワーで。

その余りのパワーの前に、動ける者は誰一人としていない。
全員が金縛り状態だ。
玄龍斎は愚か 否 おろか、あの達人社門家沙(しゃかど・いえすな)でさえ動けない。

「アポーン・・・」

タバサは顔面蒼白、恐怖で顔が引き攣っている。
あの命知らずの魔女タバサが生涯始めて味わう恐怖であった。
コレが雲竹斎の恐ろしさだ。


(バリバリバリバリバリ~~~!!)


大気の振動が “風圧” に変わる。

“雲竹斎・・いよいよ・・地球割りか!?”

『こ、殺される!?』

タバサの全身に戦慄が走った。
恐怖で全身が硬直し、タバサは全く身動き出来なくなっていた。
瞼(まぶた)を閉じる事さえ・・・

最早・・タバサ・・絶体絶命!?


bu ~~~ t 、


話はこのままでは終わらない!!

否、

終わる訳がない、予想し得る読者の好みを考えれば・・・



つーこって、お任せ下ちい。
ご期待に添っちゃいます。


(ピュ~~~!!)


お!?

ここで不意に一陣の風が・・・

そぅ、風が。

しかし、この時点で既に雲竹斎は、

「ハ~メーハ~メー・・・」

と、ここまで技を仕掛けていた。
後(あと)一瞬。
後ほんの一瞬で地球割りは完成する。

だが、その直前!!

正に雲竹斎の地球割り完成直前!!

お!?

タバサの白いチュニックの裾(すそ)が、


(フワッ!!)


風で舞い上がったゾ~。
イメージとしては “映画『七年目の浮気』の中で地下鉄の風でマリリン・モンローの白いドレスが舞い上がるシーン”。
あのシーンではオマタをおっぴろげたマリリン・モンローが、 


(フワッ!!)


って、来たドレスを上から、


(バッ!!)


って、手で押さえた。
だが、この時タバサは押さえなかった。 
否、押さえられなかったのだ。
恐ろしさの余り身動き出来ず。

しか~~~し、

皮肉にもそれが幸いした。

と!?

言ふのも・・・

タバサは下着が大嫌いだった。
だからキューピー艦に転送直後、タバサ本来の服装である白いチュニック(tunic : ギリシャ・ローマ時代に着用されていた袖なしの筒形で、長さは膝丈位の装飾の少ないゆるやかな衣服) に着替えた時、下着は着けなかった。
早い話、この時タバサはぱんてぃを穿(は)いてはいなかったのである。 (イメージとしては、クレオパトラ映画なんかでよく見るノーパンで踊るネーちゃん状態だったのである。 : 作者)

だから、タバサのアソコが一瞬とはいえ、

「へろぅ!!」( Hello!! )

って、お愛想(あいそ)こいた。
それも雲竹斎の目の前で。

バッチリお毛毛(けけ)丸出しだ。
逆三角形だった。
チョッと剛毛っぽい気もしちゃうかなぁ・・・
だが、密林ではない。
いい感じの生え具合だ。



ここで雲竹斎の趣味をもう一度おさらいしておこう。

こうだ!!!

お茶にお花にお琴に風俗(フーゾク)。

ん?

風俗?

そう、風俗。

つまり、
雲竹斎は女が好きだった。
女のアソコが大好きだった。
だから、
ホンの一瞬ではあったが。
突然、タバサのアソコ(主にお毛毛)が目に入ったから、さぁ堪(たま)らない。

“ハッとしてグー”

我に返った。
冷静さを取り戻したのだ・・雲竹斎が・・その瞬間。
それから、ユックリ周りを見回した。
そして気が付いた。
その場の全員が凍てついて自分を見ている事に。
玄龍斎を含めた全員の顔の血の気が失せている事に。
あの達人、社門家沙ですら微動だに出来なくなっている事に。
タバサが恐怖で失神寸前である事に。

雲竹斎が、

「フー」

っと息を吐いた。
と、同時に全員の緊張が解けた。











つづく





『奥様は魔女っ娘』 #29 『怒りのパワー』の巻

#29 『怒りのパワー』の巻




雲竹斎はテプだった。
その上パゲと来た。

そして今、

そのハゲ頭からは激(ハゲ)しく湯気(ゆげ)が立っている。
怒りで顔面は真っ赤だ。

“怒髪天を衝(つ)く”

という言葉があるが、毛のない雲竹斎には代わりに湯気だ。
天に向け、思っきり湯気が立ち上(のぼ)っているのだ。

奥村玄龍斎影虎に引けを取らない力量を持つ小磯雲竹斎兼持。
そしてその小磯雲竹斎兼持には、絶対に言ってはならないという 『お約束の言葉』 があった。
そのお約束の言葉とは、

『テプ』 と 『パゲ』。

しか~~~し、

そんな事をタバサが知っている筈はなかった。
だからタバサは言ってしまったのだ、軽~い気持ちでその言葉を。
それも一気に二つとも。

つるんつるんのパゲ頭から異様な湯気を立て、その場で呆然として立ち尽くしている小磯雲竹斎兼持。

だが次の瞬間、


(ボヮッ!!)


雲竹斎の全身から湯気が立ち上った。

否、

湯気じゃない!!

頭気 否 闘気だ!!

その姿を見て、

『来る! ハイパー・アポーン・ハメハメ波が!!』

玄龍斎は直感した。
既に雲竹斎は呼吸法に入っている、たったの一撃で魔界軍最強にして向かうところ敵なしのクピド艦隊を全滅させた、あの最高最大エネルギー波であるハイパー・アポーン・ハメハメ波の。

目はもう完全にイっている。
みるみる雲竹斎のパワーが増大するのが分かった。
かつてない勢いだ。

「こ、このエネルギーは・・・!? ム、ムリだ!!


つー、まー、りー、・・・


『無理ーーー!! 無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理ーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!』

だ!! ふ、防(ふせ)げん!! こ、これは地球割りか!?」

玄龍斎はたじろいだ。
この雲竹斎の怒りのパワーに、さしもの玄龍斎も成す術がなかった。
その場に居合わせた者達全てがその場に凍てついていた。
あの“達人”社門家沙でさえ全く身動き出来なかった。




解説しよう。


『地球割り』とは?

地球割りを理解するためには、先ず地球の内部構造を知る必要がある。
地球内部の構造は大まかにリソスフェア、アセノスフェア、メソスフェア、地核、の4層から成っている。
地球の半径は約6400kmあり、その表面は陸地では厚さ30km~60km以上、海洋地帯では10km以下の地殻で覆われている。
地核の下に固い岩石の層があり、この層と地殻を合わせてリソスフェアという。
このリソスフェアの厚さは150km位で10数枚のプレートから成っている。
その下にはアセノスフェアという柔らかく多少流動性のある層があり、そのさらに下にはメソスフェアという固い層がある。
地殻の下の層からメソスフェアまではマントルと呼ばれる。
地球最内部には地核があり、そこでは鉄やニッケルが液体状になっている。

地殻を形成する岩盤には常に、マントル対流によるプレートの生成・移動・衝突・すれ違いや火山活動によるマグマの移動等、様々な要因で圧縮・引っ張り・ずれ(剪断)などの応力が発生している。
応力のうち剪断(せんだん)応力は地下の岩盤を破壊し、ずらして動かす力として働く。
この剪断応力が岩盤の強度を上回った時に、岩盤が割れて断層が生じ地球割りの条件が整う。

この分野の専門家である鳥屋 魔明(とりや・まあきら)博士の学説に依ると(どの分野の? 等と突っ込んじゃダメょ。 この物語はふぃくしょんネ、ふぃくしょん。 悪魔 否 あくまでもふぃくしょん・・・ネ。 もっともジャンルはラブロマンスなんだヶどサ、心温まる。。。 : 作者)、地球のある一点に強力な衝撃を与える事により、上記剪断応力を人為的に発生させる事が出来るらしい。

言い換えれば、コレは “地殻のズレを人為的に生じさせる事が出来る” という事を意味している。
更にこの剪断応力が強ければ強い程、即ち、与える衝撃が大きければ大きい程、地殻のズレは大きくなるのである。
そしてこの地殻のズレが臨界点を超えた時、リソスフェア、アセノスフェア、メソスフェア、地核、の4層全てがズレ、地球割りが完成する。

上記が 『鳥屋 魔明理論に依る地球割り』 の論理的説明である。



次に 『鳥屋 魔明理論に依る地球割り』 の実際を理解する事にする。

過去にこの『地球割り』を実際に行ったとされる人物の存在が記されている文献が、幾(いく)つか散見される。
その代表的な文献に 『Dr.スランプあられちゃん』 という書籍があるのである。
この本は発売当時、大ベストセラーになっている。
この事実が、この本の信憑性が如何(いか)に高いかを証明していると言えよう。

この本の中で “あられ” という名の日本人の少女が登場し、その少女が実際にこの 『鳥屋 魔明理論に依る地球割り』 を行ったという事例が報告されている。
加えてこの本の中では、もう一人地球割りを行なった少年の存在も明らかとなっている。

上記を以って、読者諸氏が地球割りの存在を知ったと同時に、それが実際に実行可能な事象である事を理解したと思惟(しい)する。



さて、

話を本題に戻す事にしよう。

今、小磯雲竹斎は秘技『ハイパー・アポーン・ハメハメ波』を打ち出し(コレを発経という)それを地表に撃ち当てる事に依って強い剪断応力を発生させようとしていたのである。

即ち、

上記 『鳥屋 魔明理論に依る地球割り』 を 『ハイパー・アポーン・ハメハメ波』 で完成するつもりだったのであった。

否、

無意識にそれを行おうとしていたのであったのであった。
だって目がサ、完全にイっちゃってんだもん。。。




ついでに、もう一つ解説しておこう。

『ハイパー・アポーン・ハメハメ波』 の決めポーズ

1. 『ハイパー・アポーン』 までは、仮面ライダーの変身ポーズっぽく

2. 『ハーメ~ハーメ~波ー!!』 のところは、漫画ドラゴンボールに出てくる亀仙人の 『カメハメ波』 っぽく

で、

お願いしまふ。 (一々説明すんの面倒ちぃんで・・・後は・ヨ・ロ・ピ・コ。。。 どうせ冗談なんだし・・・ : 作者)











つづく





『奥様は魔女っ子』 番外 ハゲの逆襲・↓

番外 ハゲの逆襲・↓




男子が女子を「ハゲ」とからかう → 先生、自分のことと勘違い → 怒って男子の首を押さえ失神させる

「はげ」に怒り 男性教諭生徒に体罰

 兵庫県教育委員会は11日、「はげ」と言われたと勘違いし男子生徒に体罰を加えたとして、同県加古川市立中の男性教諭(56)を戒告の懲戒処分とした。

 県教委によると、教諭は4月20日午前、2年の授業中に男子生徒が同じクラスの女子生徒を「はげ」とからかったのを、自分に言っていると勘違いして注意した際、首を右手で押さえて失神させた。

 男子生徒はその場ですぐに目を覚まし、ほかにけがはなかった。教諭は「胸ぐらをつかもうとして首に手が入ってしまった」と話しているという。

出所 : Sponichi Annex(スポニチ) http://www.sponichi.co.jp/society/flash/KFullFlash20090811109.html

↑・これ。 消えちゃってたら・・・


こっち・↓

『痛いニュース』さん http://blog.livedoor.jp/dqnplus/archives/1291885.html

と!?

まぁ、

こんな位・・・

ハゲの怒りは激しいのじゃーーー!!

つーこって、、、

#29

に!?

急げ。。。





『奥様は魔女っ娘』 #28 『デブンチョ・パゲ』の巻

#28 『デブンチョ・パゲ』の巻




「まぁ、待て、雲竹斎。 この女なら大丈夫だ。 それはこの俺の 『モッコリセンサー』 が証明している。 お主もさっき見ただろー、この俺のモッコリセンサーが凛々(りり)しく反応したのを」

確かに先程、奥村玄龍斎のモッコリは

『匿名係長・只野仁』

がサウナでエロっぽい姉ちゃんのハミチチを見た時のように、

“ドッ、コーーーーーーーーーーン!!”

と、

なっていた。・・・・・・・・・・・・・のは事実だった。



「あぁ、確かに見た。 しかしなぁ、玄龍斎。 エラー(誤認識)ということもあるぞ、エラーという事も」

「否。 この俺のモッコリセンサーにエラーという文字はない」(キリッ!!)

玄龍斎が言い切った。
それを受け雲竹斎が家沙に聞いた。

「老師。 老師はどう思われますか?」

「ウム。 確かに、若を初めとする代々の玄龍斎様達のモッコリセンサーは、百発百中と聞いてはおり申すが・・・」

「ウ~ム。 ・・・」

一瞬、雲竹斎は考え込んだ。
だが直ぐに、

「否、ダメだ。


つー、まー、りー、・・・


『駄目ーーー!! 駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目ーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!』

だ。 やはり、そいつは今ここで始末すべきだ」

そう言って、ツカツカとタバサに歩み寄り、腕をつかんでグィと引っ張った。
すかさずその手を振り払いタバサが言い返した。

「は、離せ、無礼者!! ワラワに触れるでない!! ワラワに触れる事が出来るのはラー・ゲンリュウサインのみじゃ。 そちのような見苦しいデブンチョ・パゲのラーメンマンに触られたら身の毛がよだつヮ!? あっちへ行け!!」
(何でタバサがラーメンマンを知っていたのか? 等という突っ込みは無しでオネゲェーいたしやす。 ・・・。 マ、マンガです!! そ、そうです! マンガです!! マンガで知ったとです。 極大マゼラン星雲から地球へワープしている間、暇だったのでタバサはマンガを読んでいたとです。 そして知ったとです : 作者)

そして、

「シッ、シ!!」

右手の甲を振って雲竹斎を追っ払う仕種(しぐさ)をした。

『ガーン!!』

雲竹斎が呆然として立ち尽くしている。
何やら小声でブツブツ言っている。

「デブンチョ・パゲのラーメンマン!? デブンチョ・パゲのラーメンマン!? デブンチョ・パゲのラーメンマン!? ・・・」

そのやり取りを見ていた玄龍斎が、

「し、仕舞(しま)った!? そ、それを言っちゃ・・・」

そう言ったかと思うと、慌てて背後からタバサの口を押さえていた。

しか~~~し、

時既にお寿司。

最早この時、雲竹斎の頭の中ではこの言葉がまるで山彦のように木霊(こだま)していたのだった。

『デブンチョ・パゲの・・・!?』

『デブンチョ・パゲの・・・!?』

『デブンチョ・パゲの・・・!?』

 ・・・











つづく





『奥様は魔女っ娘』 #27 『モッコリセンサー』の巻

#27 『モッコリセンサー』の巻




「若!? お分かりになりませんか、その女は魔女ですぞ」

社門家沙が沈黙を破って言った。
家沙は、一目でタバサが魔女である事を見抜いていた。

「そうだ。 老師の仰(おっしゃ)る通り、その女は魔女だ。 だから離れろ玄龍斎」

雲竹斎も気付いていた。

「チョ、チョッと待ってくれ、二人共。 確かにこの女が魔女である事は俺も承知している。 だが、この女からは悪意、殺気といった物が全く感じられん」

「感じられようが、られまいが関係ない。 その女は魔女だ。 だからそこをドケ、玄龍斎。 この俺が始末してやる」

「まぁ、待て、雲竹斎。 この女なら大丈夫だ。 それはこの俺の 『モッコリセンサー』 も証明しておる。 お主もさっき見ただろー、この俺のモッコリセンサーが凛々(りり)しく反応したのを」

そう言って、玄龍斎は自らの股間を指差した。
だが、慌てて両手で覆(おお)い隠した。
玄龍斎の稽古着の袴には、付きたてホヤホヤの 『は・ず・か・し・い・シミ』 がベットリと。

そう、まだ乾いてないヤツが “ベットリ” と・・・

付いていたからであった。




解説しよう。


『モッコリセンサー』 とは?

奥村玄龍斎には弱点があった。
それは既に明らかになったように 『太ももムッチリのボインボイン』 である。
しかし、方術家に弱点があってはならない。
故に、代々の玄龍斎の肉体はこれをカバーする為、自然発生的に生じたある機能を備えていた。
その機能とは 『太ももムッチリのボインボイン正邪判定機能』 である。

即ち、

正しい 『太ももムッチリのボインボイン』 を玄龍斎の視覚が捕らえると、大脳皮質が刺激されそれが大脳旧皮質の官能 否 間脳に伝えられる。
これにより先ず大脳が興奮する。
その刺激が脊髄を通ってモッコリ神経(別名 : 勃起神経)まで届く。
その結果、多量の一酸化炭素が分泌される事になる。
それがモッコリ(陰茎)の海綿体平滑筋に作用し、モッコリに重要なサイクリックGMPが海綿体中に増える。
このサイクリックGMPが増えると海綿体中に血液が多く流れ込む。
するとモッコリ海綿体を覆っている白膜が引き伸ばされ、血液の逃げ道である動静脈(A-Vシャント)が閉じる。
これはモッコリに流れ込んだ血液が海綿体中に閉じ込められた状態になる、という事を意味している。
こうして “H” するのに最適な硬さに硬直し、 『モッコリ反応』 完成となる。

次に、

正しくない(=邪悪な) 『太ももムッチリのボインボイン(例えそれがどんなにエロっぽくても)』 を玄龍斎の視覚が捕らえると、上記モッコリ反応は完成しない。

これを 『モッコリしない反応が完成する』 という。






解説終わり。











つづく





『奥様は魔女っ娘』 #26 『二人だけの世界』の巻

#26 『二人だけの世界』の巻




タバサは幸せだった。
愛しい人、奥村玄龍斎の腕に抱かれて。
そしてボンヤリと、それも焦点の合わない目でトロ~ンと玄龍斎を見つめた。
エロっぽく。

玄龍斎もタバサを見つめていた。
欲情丸出しで。
完全に二人だけの世界となっていた。

ふと、タバサは腰に違和感を感じた。
何か硬い物が当たっている。
握ってみた。

ギュッ!!

って。

その時、玄龍斎が天を仰いだ。
そして一言こう言った。

「アヘ!?」

『オモシロイ!!』

タバサは思った。
そして、もう一度握った。

ギュッ!!

って。

「アヘ!?」

再び玄龍斎が喘(あえ)いだ。
今度は擦(こす)ってみた。

ゴシゴシゴシ!!

「アヘアヘアヘ!?」

タバサは、自分がする事に一拍遅れて玄龍斎が反応するのが面白かった。
と~~~~っても。

タバサは悪戯(いたずら)好きだ。
ま、当然ちっちゃー当然なんだヶどネ、魔女なんだからサ。

“面白いと思った事はトコトンやるゼ!!”

魔女の心意気だ。
だからタバサは擦りまくった。

ゴシゴシゴシゴシゴシ・・・!!

当然、玄龍斎もそれに合わせて喘ぎまくった。

「アヘアヘアヘアヘアヘ・・・!?」

タバサがそれを擦りまくってどの位経ってからであろうか?
突然、玄龍斎の喘ぎ声が呻(うめ)き声に変わった。

「ゥゥゥゥゥ、ウッ!?」

そして、ため息を吐いた。

「フゥ~~~!?」

って。

すると、急にタバサがつかんでいる物がヤッコクなった。
それと同時に興味を失った。
そして手を離した。

その時、玄龍斎が再び自分を見つめているのに気付いた。

その奥村玄龍斎の顔は・・・






満足しきっていた。











つづく





『奥様は魔女っ娘』 #25 『奥村玄龍斎の弱点』の巻

#25 『奥村玄龍斎の弱点』の巻




タバサは間違ってはいなかった。
自らが200年間という長きに亘って、ジッ~~~~~~~~~~と観察し続けて下した結論。

即ち、

『奥村玄龍斎の弱点』

そぅ。

“代々の” 奥村玄龍斎唯一の弱点。

そ・れ・は、

『 Rick's Cafe Tokio 』 からの読者には大凡(おおよそ)の見当が付いているんジャマイカ?

そんな希ガス。


そうです!!

その通りです!!

“太ももムッチリのボインボイン”

これが正解です。

『最強の戦士・奥村玄龍斎唯一の弱点』

それは、

“太ももムッチリのボインボイン”

だったのです。
だから、タバサは自ら乗っ取った肉体が太ももムッチリのボインボインだったので、

そ、れ、も、

“超” が付くぐらいだったので、大喜びしたとです。
そして、奥村玄龍斎撃滅のための 『太ももムッチリのボインボイン作戦』 をより上手く運ぶため、その駄目押しとすて 『拡散波動恋愛一直線砲』 を放ったのであった。

すか~す、

皮肉にも、奥村玄龍斎を狙った 『拡散波動恋愛一直線砲のエネルギー弾』 を自らが受けてすまひ、目を開けて一番初めにその狙ったはずの玄龍斎を見てすまった。
そして恋に落ちたとです。
タバサは今、身も心もその全てを奥村玄龍斎に捧(ささ)げようとさへすているとです。
作戦通りなら玄龍斎がこうなっているはずだったぉ。

しか~し、

タバサには誤算があった。
タバサは十分(これはジュウブンと読んじゃいまふ。 ジップンではありませヌ : 作者)、

否(いや)、

十二分(これはジュウニブンでアリンス。 ジュウニフンではオジャらヌ : 作者)にエロっぽかった。
唯それだけで玄龍斎をメロメロに出来る程エロっぽかったのだった。

つま~り、

玄龍斎もタバサにゾッコンちゅう訳ですネン。

一目で。。。






ケケケケケ。。。











つづく





『奥様は魔女っ娘』 #24 『最高最強エネルギー波』の巻

#24 『最高最強エネルギー波』の巻




(ペカッ!!)


(操縦士) 「女木戸の丘。 エネルギー砲発射反応あり。 ラー・ゲンリュウサインが反撃に出たものと思われます」

(チャン司令) 「何!?」


(ゴバァーーー!! ビキビキビキビキビキーーー!!)


(操縦士) 「前方より我が艦隊に向け、強大なエネルギー波接近!!」

(チャン司令) 「し、しまった!! 全艦集結、反転180度!! エネルギー波を回避せよ!!」

(操縦士) 「ま、間に合いません!!」


(ゴバァー!! ゴバァ、ゴバァー!! ゴバァ、ゴバァ、ゴバァ、ゴバァ、ゴバァーーー!! ビキビキビキーーー!!)


「ゥワ!!」

「ゥワー!!」

「ゥワーーー!!」

 ・・・

クピド艦隊は全滅した。
最高最強エネルギー波を受けたのだ。

ん!?

最高最強エネルギー波?

も、もしやそれは・・・!?

そうだ、その通りだ!!

小磯雲竹斎兼持の放った

『ハイパー・アポーン・ハメハメ波』

の直撃だったのである。



解説しよう。

前前前前前回 『女木戸(めぎど)の丘の戦い』 において。

先ず、
小磯雲竹斎が 『ハイパー・アポーン・ハメハメ波』 を放った。
これを防ぐため奥村玄龍斎は、無意識に 『奥村流幻術深深秘秘密奥義・反射衛星方術β版(ベータ・バージョン)』 を使っていた。
だがこの時、玄龍斎は被害を出さないためやはり無意識に 『ハイパー・アポーン・ハメハメ波』 を頭上へと反射させていたのだった。
このエネルギー反射をクピド艦隊・砲撃手は 『拡散波動恋愛一直線砲エネルギー弾』 の命中反応と誤認した。

そしてタバサが転送された。

そこへ 『拡散波動恋愛一直線砲のエネルギー弾』 が飛んできた。

最高最強エネルギー波である 『ハイパー・アポーン・ハメハメ波』 は、難なくこの 『拡散波動恋愛一直線砲のエネルギー弾』 を弾き飛ばした。

それが運命のいたずらか?

その弾き飛ばされた 『拡散波動恋愛一直線砲のエネルギー弾』 が、皮肉にも転送されて来たタバサに当たってしまったのだった。

更に、 『拡散波動恋愛一直線砲のエネルギー弾』 を弾き飛ばした最高最強エネルギー波である 『ハイパー・アポーン・ハメハメ波』 は、その威力が全く衰える事無くそのまま直進しクピド艦隊を直撃し、全滅させた。






という訳だったのである。











つづく





『奥様は魔女っ娘』 #23 『恋』の巻

#23 『恋』の巻




タバサと玄龍斎。

玄龍斎とタバサ。

見つめ合う二人。


恋する女 ・・ を ・・ 愛する男

時は動かない。

しかし、

距離は近くなる。

ユックリユックリ近くなる。

静かにタバサは目をつぶる。

優しく唇が重なり合う。


二人が・・・


恋に落ちた瞬間だった。

そして、時は動き出す。

再びタバサが目を開けた。

すでに全てを悟っていた。

自分が誰で相手が何者かを。


今、自分の目の前にはこの200年間。

憎んで憎んで憎んで憎んで憎んで憎んで憎んで憎んで憎んで憎んで・・・憎み続けてきた宿敵、奥村玄龍斎ことオーク・ムー・ラー・ゲンリュウサインがいる。

しかし、

今のタバサにとってそんな事はもうどうでも良かった。

自分の目の前には、

憎んで憎んで憎んで憎んで憎んで憎んで憎んで憎んで憎んで憎んで・・・憎み続ける以上に 『愛しい愛しい愛しい愛しい愛しい愛しい愛しい愛しい愛しい愛しい・・・愛しい人』 となってしまった奥村玄龍斎がいるのだ。

自分の体をガッシリとした太い腕でシッカリと受け留め、自分の瞳を優しく、深く、澄んだ、そして、欲情丸出しの目で見つめてくれる奥村玄龍斎が。

静かにタバサは口を開いた。

「もう、ワラワはソチのものじゃ。 ワラワを好きにするのじゃ」

玄龍斎は優しく微笑んだ。

そして、

「ウム」

頷(うなず)いた。











つづく





『奥様は魔女っ娘』 #22 『確かに知っているはずの誰か』の巻

#22 『確かに知っているはずの誰か』の巻




女は静かに目を開けた。
しかし、目の焦点を合わせる事が出来なかった。
目の前がボンヤリしている。
再び目を閉じ、暫(しば)しまどろんだ。
頭がボーっとしている。

遠くの方から音が聞こえた。
人の声のようだった。
何を言っているのかは、分からない。
それは、長~~~いトンネルの中で大声を出すとトンネル内で何度も反響し、何を言っているのか分からなくなるのと同じであった。
その声らしき音が段々近付いてきた。
それと同時に、何を言っているのかがハッキリして来た。
そして終に、何を言っているのか分かった。
自分を呼ぶ声だった。

「オィ、君!! しっかりしろ!!」

その声には聞き覚えがあった。
しかし、それが誰かは思い出せなかった。
確かに知っているはずの誰かなのに。
又、声が聞こえた。
同じ言葉を繰り返している。
その繰り返しの中で徐々に意識がハッキリして来た。

ユックリ女は目を開けた。
目の前に奥村玄龍斎の顔があった。

女はタバサだった。
そして地面に横たわっていた。
その地面に横たわった状態のタバサの上体を抱き起こし、心配そうにタバサを見つめる奥村玄龍斎の顔が目の前にあった。
タバサには今、自分が置かれている状況が全く理解出来なかった。
出来る事といえば、ただ、優しく、深く、そして澄んだ奥村玄龍斎の瞳を見つめる事だけだった。











つづく





『奥様は魔女っ娘』 #21 『拡散波動恋愛一直線砲、命中反応あり』の巻

#21 『拡散波動恋愛一直線砲、命中反応あり』の巻




「拡散波動恋愛一直線砲、命中反応あり」

砲撃手が告げた。

それを聞き、タバサは躍り上がって喜んだ。
すぐさま 『瞬間物質移送装置』 の中に駆け込み、チャン司令に命じた。

「チャン司令!! ワラワをラー・ゲンリュウサインの許(もと)へ転送するのじゃ!! 急げ!!」

(チャン司令) 「ハッ!! タバサ様を転送せよ!! 目標、女木戸の丘!!」

(航海士) 「転送!!」


(ピ、シュ~~~!!)


アッ!!

という間に、タバサは転送された。
女木戸の丘へと。

一方、

奥村玄龍斎影虎(おくむら・げんりゅうさい・かげとら)は、念法の天才だった。
指南役の達人・社門家沙(しゃかど・いえすな)もその才能を高く評価していた。
おそらく代々の玄龍斎の中で随一であり、いずれは自分をも凌(しの)ぎ、達人の名を欲しいままにするであろうと。

だから玄龍斎は冷静だった。
そして日頃の鍛錬の賜物であろうか?
それとも天性の素質からか?
このピンチに無意識に 『奥村流幻術深深秘秘密奥義・反射衛星方術』 を放っていた。

そぅ。

『反射衛星ほう・・・』

ん?

反射?




解説しよう。

『奥村流幻術深深秘秘密奥義・反射衛星方術』 とは?

反射衛星方術に弐有り

壱に、『奥村流幻術深深秘秘密奥義・反射衛星方術α版(アルファ・バージョン)』

弐に、『奥村流幻術深深秘秘密奥義・反射衛星方術β版(ベータ・バージョン)』

この二つである。

反射衛星方術α版(アルファ・バージョン)とは・・・

能動的念力技である。

原理は光が鏡や金属等に当たって反射するのと全く同じで、自ら発したエネルギー波を適当なエネルギー反射物質に反射させ、直接ではなく間接的に標的に命中させる技である。
ただし、適当なエネルギー反射物質はこの技の使い手の 『力量』、 『性格』、 『好み』 等によって変わる。



反射衛星方術β版(ベータ・バージョン)とは・・・

受動的念力技である。
即ち、
自分の周囲に鏡の鏡面作用のあるエネルギー・バリアを張り巡らせ、相手の繰り出したエネルギー波をそのエネルギー・バリアで文字通り『反射』させる技である。



『奥村流幻術深深秘秘密奥義・反射衛星方術α版(アルファ・バージョン)』 の決めポーズ

1. 右脚を上げて膝(ひざ)を曲げ、膝から先を地面と平行にし、左脚一本で立つ。 この時、右足首はまっすぐに伸び、右足裏は上を向いていなければならない。

2. 右腕を真上に垂直に上げ、五指を付けて手首を直角に内側に曲げる。この時、掌(てのひら)が地面と平行になっていなくてはならない。

3. 左腕を真下に垂直に下げ、肘(ひじ)を直角に曲げ、掌を真下に向けて肘から先を体幹に付ける。この時、肘から先が地面と平行になっていなくてはならない。

4. 「ハンシャー!!」 という気合もろとも一気に左脚爪先立ちになる。



(注意)

上記3.において、掌を絶対に上に向けては成らない。
もし上に向けたら、漫画 『おそ松くん』 に登場する出っ歯男イヤミの “シェーのポーズ” に成ってしまうからである。

『奥村流幻術深深秘秘密奥義・反射衛星方術β版(ベータ・バージョン)』 の決めポーズ

上記、『奥村流幻術深深秘秘密奥義・反射衛星方術α版(アルファ・バージョン)の決めポーズ』 の左右の手足が全て逆になる。 後は同じである。











つづく





『奥様は魔女っ娘』 #20 『拡散波動恋愛一直線砲とは・・・?』の巻

#20 『拡散波動恋愛一直線砲とは・・・?』の巻




その日は、曇り空だった。
一日中ドンヨリと暗かった。

瞬間、


(ペカッ!!)


天空が燦然(さんぜん)と輝いた。
まるで100万人収容できるサッカー・スタジアムがあり、そこでサッカーの試合が行なわれ、その試合開始と同時に客席から一斉に焚かれたカメラのフラッシュのようだった。
凄まじい閃光の嵐だ。
まともにそれを見たらおそらく目がつぶれるであろうと思われる程の。
拡散波動恋愛一直線砲のエネルギーである。





解説しよう。


拡散波動恋愛一直線砲とは何か?


昔、ギリシャにエロスという名の神がいた。
愛と美の女神アフロディーテの児で、ゼウスがその父である。
紅顔の美少年で背中に一対の翼を持ち、金、鉛、二本の矢とそれを射るための弓を携(たずさ)えていた。
この矢で射られた者は激情に支配される。
金の矢なら恋情の思いに、鉛の矢なら嫌悪の情に。
それは人間はおろか神々の心までも操る事が出来た。

そして、

その弓と矢は時と共にグレード・アップし、バージョン・アップを繰り返し、終に 『波動恋愛一直線砲』 という名の最終兵器へと進化したのである。
この波動恋愛一直線砲に撃たれた生命体(神を含む)はその直後、一番初めに目にした生命体(それが何であっても)に生涯その精神を捧げる事に成るという真に恐るべきものであった。
そしてこの波動恋愛一直線砲の完成型を 『拡散波動恋愛一直線砲』 という。
クピド艦隊には主砲として、この世にも恐ろしい拡散波動恋愛一直線砲が装備されていたのである。

そぅ。

この世にも恐ろしい拡散波動恋愛一直線砲が・・・

艦隊全艦の主砲として・・・

空の輝き。
それは奥村玄龍斎影虎への 『拡散波動恋愛一直線砲』 の頭上からの攻撃であった。
そして玄龍斎は今、前面から発せられた凄まじい極大エネルギーのうねりを感じている。
小磯雲竹斎兼持の放った 『ハイパー・アポーン・ハメハメ波』 の極大エネルギーのうねりを。

頭上から来る拡散波動恋愛一直線砲のエネルギー弾。
前面から放たれたハイパー・アポーン・ハメハメ波の極大エネルギー。

一体全体・・・

奥村玄龍斎は・・・

この状況に・・・

どう対処するのか~~~!?






チョッと大袈裟だった???

スマソ、、、

かかかかか。。。











つづく





『奥様は魔女っ娘』 #19 『女木戸(めぎど)の丘の戦い』の巻

#19 『女木戸(めぎど)の丘の戦い』の巻




「玄龍斎! 参る!!」

「来い! 雲竹斎!!」

「拡散波動恋愛一直線砲、発射10秒前」

「9、 8、 7、 ・・・」


(ピッ、 ピッ、 ピッ、 ピッ、 ・・・)


「ハイパー・・・」

「6、 5、 4、 ・・・」


(ピッ、ピッ、ピッ、ピッ、・・・)


「アポーン・・・」

「3、 2、 1、 ・・・」


(ピピピピ、ピピピピ、ピピピピ、ピピピピ、・・・)


「全艦、拡散波動恋愛一直線砲、発射ー!!」


(ボバーッ!! ボバーッ!! ボバーッ!! ・・・)


チャン司令の号令の下、クピド艦隊全艦の主砲 『拡散波動恋愛一直線砲』 が一斉に発射された。
もちろんその標的は、我等が奥村玄龍斎影虎であるのは言うまでもない。

「ハ~メー、ハ~メー、波ーーー!!」

それと相前後し、小磯雲竹斎兼持の新・必殺技 『ハイパー・アポーン・ハメハメ波』 が炸裂した。

危うし! 玄龍斎!!

前門の虎! 後門の狼だー!!

果たして、我等が奥村玄龍斎に・・・






明日はあるのか~~~!?


 ♪ あしったがある~ あしったがある~ あしったがあぁるぅさ~~~ ♪











ナンチッテ





『奥様は魔女っ娘』 #18 『新・必殺技』の巻

#18 『新・必殺技』の巻




(航海士) 「拡散波動恋愛一直線砲、射程距離到達まで、後(あと)30万宇宙キロ」

(チャン司令) 「拡散波動恋愛一直線砲・・・発射隊形へ!!」

チャン司令の号令の元、クピド艦隊が拡散波動恋愛一直線砲発射隊形を取った。

(砲撃手) 「ラー・ゲンリュウサイン捕捉」

(チャン司令) 「良し!! 全艦、拡散波動恋愛一直線砲エネルギー注入!!」


(キュィン、キュィン、キュィン、キュィン、キュィン、・・・)


艦隊全艦内部にエネルギー注入音が響き渡った。

(航海士) 「射程距離到達まで、後1分」

(チャン司令) 「拡散波動恋愛一直線砲・・・用意!!」

(砲撃手) 「拡散波動恋愛一直線砲発射用意!!」

(機関長) 「エネルギー弁閉鎖。 エネルギー充填開始」

(砲撃手) 「ターゲット・スコープ、オープン。 電影クロス・ゲージ、明度20。 目標・・・女木戸の丘、ラー・ゲンリュウサイン。 目標への光源誤差0.002修正。 セーフティ・ロック、解除」

(機関長) 「エネルギー充填120%」

(砲撃手) 「対ショック、対閃光防御用意」

(機関長) 「代(だい)オキシン粒子抽入。 エンジン内圧力上昇。 安全弁解除」


 ・・・


「ん?」

社門家沙は殺気を感じた。 (いつだ? さっきだ。 ナンチッテ)
急いで辺りを見回した。
しかし、それらしい人影は見えない。

『気のせいか?』

もう一度、見回した。
だが、同じだった。

『少し神経質になっているようだな。 (フッ) それともよる年波で、わしも少しモウロクしたか? そろそろ息子に後を譲る頃合か?』

社門家は代々、社門流呪術を持って奥村家の執事として使えるという事になっていた。
表向きはだ。
しかし、本当の役目は奥村家の指南役であり、 “影” として奥村家を守り続けて来たのである。

つまり、

代々の玄龍斎達は社門家の指南の元、奥村流幻術を伝えて来たのだった。

“真の達人”

社門家沙こそがそれだった。

『ん? おかしい。 やはり何かがおかしい』

家沙は直感していたのだ、この時。
あの世にも恐ろしい拡散波動恋愛一直線砲の存在を。
その世にも恐ろしい拡散波動恋愛一直線砲が自らの主君、奥村玄龍斎影虎に照準を合わせている事を。

家沙が言った。

「若!!」

「何だ?」

「お気を付け下さい。 何やら不穏な気配が」

「ん!? そうかぁ? 俺は何も感じぬが。 (向きを変えて) 雲竹斎、どうだ? 何か感じるか?」

「いや、俺も何も感じぬ。 が、老師がそう仰(おっしゃ)るからには、何かあるのかも知れん。 気を付けるに越した事はない」

「ウム。 確かに・・・。 あ!? ところで雲竹斎」

「何だ?」

「お主、さっき確か・・・。 新しい必殺技がどうとか言っていたが、アレはどうなった」

「見たいか?」

「あぁ、見たい」

「・・・。 良し。 見せてやろう。 我が新・必殺技。 その名も 『ハイパー・アポーン・ハメハメ波』 を」

「ヌ!? ハイパー・アポーン・ハメハメ波?」

「そうだ。ハイパー・アポーン・ハメハメ波だ。 我が先祖が魔界軍最強と謳(うた)われたあの巨神兵軍を薙(な)ぎ払ったと伝えられている、アポーン・ハメハメ波をバージョン・アップしたものだ」

「面白い。 では、見せてもらおう。 そのハイパー・アポーン・ハメハメ波とやらを」

「ウム」

雲竹斎が頷(うなづ)くや、即座に玄龍斎が身構えた。
そのまま、


(サッ!!)


背後へ大きく飛び退(の)き、ふさわしい “間(ま)” を取った。

「スゥ~~~ フゥ~~~」

雲竹斎が呼吸法を始めたからだ。
ハイパー・アポーン・ハメハメ波の。


(ビシビシビシビシビシ・・・)


みるみる、雲竹斎のエネルギーが増幅する。


(ビリビリビリビリビリ・・・)


周囲が・・・雲竹斎の周りが、その発するエネルギーに共振する。

つ、終にベールを脱ぐのか?

驚天動地(きょうてんどうち)!?

小磯雲竹斎兼持の新・必殺技、あの魔界軍最強と謳(うた)われた巨神兵軍を薙(な)ぎ払ったと伝えられているアポーン・ハメハメ波のバージョンアップ版、ハイパー・アポーン・ハメハメ波・・・

終にそのベールを・・・

脱ぐ・・・






のか?











つづく





『奥様は魔女っ娘』 #17 『今、目前の危機』の巻

#17 『今、目前の危機』の巻




「全艦停止!!」

艦隊総司令キューピー・チャンの命令だ。
クピド艦隊は今、ワープにワープを重ね地球の大気圏目前に迫っていた。

「タバサ様。 あれが地球でございます」

チャンが言った。

キューピー艦司令塔前面大パネルには地球が映し出されている。

「美しい!? アレが地球か?」

「ハッ!!」

「日本は何処(どこ)じゃ? 何処にあるのじゃ?」

チャンが日本を指差した。

「おぉ。 アレが日本か。 ならば女木戸(めぎど)の丘は何処じゃ」

パネルの画像を拡大してチャンが答えた。

「ココでございます」

「おぉ、ココか? しかし、これではまだ様子が分からん。 もっと拡大するのじゃ」

「ハッ!! 画像を最大倍率まで拡大せよ」

チャン司令の命令で女木戸の丘が大写しになった。
するとそこに車座の中で動き回る3人の男達の姿が映し出された。

ん? 3人の男達?

そぅ。

それは、方術の稽古に励む奥村玄龍斎、小磯雲竹斎、社門家沙の3人であった。

「オォー!?」

「オォー!?」

「オォー!?」

 ・・・

クピド艦隊全艦から一斉に声が上がった。
驚きとも怒りとも付かぬ声が。
そして、タバサの発した大声が司令塔内に響き渡った。

「ゲ、ゲンリュウサインじゃ!? ラー・ゲンリュウサインのヤツじゃ。 おのれゲンリュウサインめ。 200年前の恨み、今こそ思い知らせてくれようぞ。 チャン司令、ヤツはまだ我等の存在に気付いてはおらぬ。 今がチャンスじゃ、この機を逃すな。 ラー・ゲンリュウサインに総攻撃を掛けるのじゃー!!」

「ハッ!! 承知致しました」

タバサに一礼し、キューピー・チャンが号令を発した。

「全速発進!! 目標女木戸の丘!! 全艦密集隊形を取れ!!」

ボバーッ!!

ボバーッ!!

ボバーッ!!

 ・・・

女木戸の丘に向かってクピド艦隊が再び発進した。
密集隊形を取って。

しか~~~し、

奥村玄龍斎達がこの事に気付いた様子は・・・






全くなかった。











つづく





『奥様は魔女っ娘』 #16 『稽古のお時間』の巻

#16 『稽古のお時間』の巻




「しっかし、化膿美香(かのう・みか)の乳(ちち)はいつ見てもエェのう」

脂下(やに・さ)がった顔で玄龍斎が言った。

「俺はエビちゃんだな、エビちゃん。 ヤルんだったら絶対エビちゃん。 あの太ももムッチリが~」

雲竹斎はもっと脂下がっていた。

今、二人はテレビを見ている。
丁度、昼食が終わったところだ。

「あの女の乳がいいー!!」

だの、

「この女は太ももムッチリだー!!」

だのと無邪気に話し合っている。
緊張感の欠片(かけら)さえ無く。

しかし、社門家沙は心配だった。
見えない圧力を感じていた。
『不吉な予感』という見えない圧力を。

「若、雲竹斎殿。 そろそろ稽古の時間かと」

二人は気付かなかった。

「若!! 雲竹斎殿!!」

もう一度言った。
もっと大きな声で。

相変わらず二人は気が付かない。

というのも、その時二人は・・・

テレビの画面に顔をへばり付けていたからだ。
ダイニングルームに設置されている100型プラズマテレビの大画面には、ミニスカート姿のリアディゾンが映し出されている。二人は夢中になって、そのスカートの中を下から覗こうとしていたのだった。

画面に顔をへばり付けて・・・

この二人の頭の中にはそれしかないのかーーー!? (はい。 ありません : 作者)



「コホンコホン。 (大きく息を吸ってー) 若ー!! 雲竹斎殿ー!!」

家沙が怒鳴った。

『ハッ!?』

『ハッ!?』

正気に戻った二人は、無意識に取っていた自分達の格好を見てお互いに照れ笑いをした。
そして玄龍斎が言った。

「ウッ、ゥゥ、ウン。 そ、そろそろ稽古の時間だな、稽古の。 ハハハハハ」

「そ、そうだったな。 そぅそぅ。 稽古の時間だ、稽古の。 ハハハハハ」

雲竹斎が応じた。
玄龍斎に雲竹斎。

こんな事でホントにこの二人は・・・






大丈夫なのか~~~!?











つづく





『奥様は魔女っ娘』 #15 『クピド艦隊発進』の巻

#15 『クピド艦隊発進』の巻




「1番艦、ワープ準備完了」

「2番艦、ワープ準備完了」

「3番艦、ワープ準備完了」

 ・

 ・

 ・

「997番艦、ワープ準備完了」

「998番艦、ワープ準備完了」

「999番艦、ワープ準備完了」

「司令。全艦、ワープ準備完了致しました」

「ウム」

スピーカーを通じて、クピド艦隊全艦に総司令キューピー・チャンの檄(げき)が飛んだ。

「タバサ様のご命令が下った。 これより我が艦隊は総力を挙げて、銀河系ハロー(銀河系の腕)部太陽系第3番惑星 『地球』 に突入し、ラー・ゲンリュウサイン一味を撃滅するー!!」

クピド艦隊全艦に緊張が走る。
そこに、再び総司令キューピー・チャンの号令が響き渡る。

「目標! 地球!! 全艦ワープ!!」


ピッ、ピッ、ピッ、ピッ、

ピピピピピピピピ、ピピピピピピピピ、ピピピピピピピピ、ピピピピピピピピ、・・・

ボバァ~~~~!!!

ボバァ~~~~!!!

ボバァ~~~~!!!

 ・・・

終に、

魔界軍最強のクピド艦隊が、地球に向け大ワープした。
今まさに、我等が奥村玄龍斎軍 対 魔界軍との想像を絶した 『最後の聖戦』 の火蓋が切って落とされようとしていたのである。






玄龍斎達の全く預かり知らぬ所で・・・











つづく





『奥様は魔女っ娘』 #14 『方術の稽古』の巻

#14 『方術の稽古』の巻




「腕を上げたな、玄龍斎」

「何の何の。 お主(ぬし)の方こそ、雲竹斎。 どうだ? 少し休むとするか」

「あぁ、そうだな。 腹も減った事だしな」

ここで玄龍斎が家沙に命じた。

「じい。 飯の仕度をするよう家人達に伝えてくれ」

「ハッ!! 承知致しました」

ここは、奥村家に程近い女木戸(めぎど)という名の丘の上にあるとある神社の境内である。
来るべき決戦に備え、稽古着の袴(はかま)姿の奥村玄龍斎(おくむら・げんりゅうさい)、小磯雲竹斎(こいそ・うんちくさい)、それに社門家沙(しゃかど・いえすな)の3人が各々の門弟達に見守られながら 『奥村流幻術』、『小磯流妙術』、『社門流呪術』 の稽古に励んでいた。

「ところで、もう丸三日たったようだが。 ヤツらにはまだ何の動きもない様だな?」

雲竹斎が言った。

「あぁ。 今のところはな」

玄龍斎が応じた。

「確かか? 間違いないのか? 悪魔を封じ込めたというあの大岩の言い伝え」

「多分な。 我々の先祖が嘘を吐くとは思えん」

「ウム。 それもそうだ」

そこに家沙がやって来た。

「若。 お昼の仕度が出来ております」

「おぉ、そうか。 (向き直って) 雲竹斎、考えても始まらない。 まず腹ごしらえだ、飯にしよう。 話はそれからだ」

「あぁ、そうだな。 やる事だけやって、当分は様子見とするか」

と、ここまで言ったその時、


(ピッ、コーーーン!!)


雲竹斎は閃いた。

「お!? そうだ!! ・・・。 おい、玄龍斎!!」

「何だ?」

「俺の・・・この俺様の新たな必殺技を見たくはないか?」

「ん!? 新たな必殺技?」

「そうだ」

「そんなものがあるのか?」

「あぁ、ある!!」

雲竹斎がキッパリ 『ある!!』 と言い切った。
それを聞き、玄龍斎が姿勢を正し、雲竹斎と正対した。
いつになく表情が、


(キリッ!!)


としている。
雲竹斎の新・必殺技に興味を覚えたのだ。
そしてそのキリッと凛々(りり)しい玄龍斎が、瞬(まばた)き一つせず雲竹歳の目を見つめながら言った。

「良し!! 見せてもらおう」

こちらも又、いつになく凛々しい雲竹斎がこう応じた。

「ウム。 なら昼食の後に」

「あぁ、昼食の後に」

「半端なく凄いぞ、玄龍斎。 楽しみにしていろょ。 ワハハハハハ・・・」

「おぅ、そうか。 そいつぁ楽しみだ。 ワハハハハハ・・・」

愉快そうに笑いながら二人は・・・






奥村家のダイニングへと向かった。











つづく





『奥様は魔女っ娘』 #13 『クピド艦隊』の巻

#13 『クピド艦隊』の巻




「司令。 地球より入電です」

と、通信士が言った。
ここは、魔界軍最強にして最後の艦隊 『クピド艦隊』 旗艦、 『キューピー艦』 内部である。
魔界艦隊は全て 『奥村流幻術深深秘秘密奥義・反射衛星方術』 によって壊滅させられていた・・・筈だった。

しか~~~し、

唯一。
大魔王ロビン・バッドフェローの命を受け、極大マゼラン星雲サンザン太陽系第8番惑星ガミ・ラスプーチン、 その連星イスカン・ダルビッシュ討伐に赴いていたクピド艦隊は、その存在が奥村玄龍斎達に全く知られていなかったため無傷で残っていたのである。


そしてそのクピド艦隊は・・・


宇宙の海賊キャプテン・パーロックを従えたデス・ラーメン総統率いるガミ・ラスプーチン軍、大宇宙の魔女クイーン・エナメルダス援助の下スター・ニシキノシア指揮するイスカン・ダルビッシュ軍の執拗な抵抗に会い、200年にも及ぶ長い長い戦いの末、たった今、ガミ・ラスプーチン、イスカン・ダルビッシュ両惑星を制圧し終わったところであった。

「誰からだ?」

クピド艦隊総司令キューピー・チャンが通信使に聞いた。

「ハッ!! タバサ様からでございます」

「良~し、繋げ」

すると、キューピー艦司令塔前面大パネルにタバサが大写しされた。

「オォー!? タバサ様」

「オォー!? タバサ様」

「オォー!? タバサ様」

 ・・・

司令塔内から一斉に歓声が上がった。

「久しぶりだね。 チャン司令」

「これはこれはタバサ様には、ご機嫌麗しゅう。 200年ぶりでございますか? 随分と又、お変わりに成られましたなぁ・・・。 して、御用の趣は?」

「あぁ。 お前に頼みがある」

「頼み? 頼みと申されますと」

「ラー・ゲンリュウサインじゃ」

「ラー・ゲンリュウサイン?」

「お前も知っておろう。 我が魔界軍は、ラー・ゲンリュウサインによってことごとく壊滅させられ、残るはお前のクピド艦隊のみとなり、ワラワと我が乳 否 父、大魔王ロビン・バッドフェロー、それに兄じゃの悪魔ダミアンは、ヤツによって岩に封じ込められてしもうた」

「ハッ!! 聞き及んでおりました。 こちらも手一杯だった故、救援にも赴けず、申し訳なく存じております。 タバサ様には良くぞご無事で」

「幸か不幸か? 封印を解いた愚か者どもがおってな、ソヤツらのお陰じゃ。 そして、こうして新たな肉体も手に入った。 そこでじゃ。 そこでお前に頼みというのは他でもない、クピド艦隊全艦の主砲 『拡散波動恋愛一直線砲』 を撃ってもらいたいのじゃ」

「拡散波動恋愛一直線砲を? 拡散波動恋愛一直線砲を一体誰に?」

「決まっておる!! ラー・ゲンリュウサインにじゃ」

「ラー・ゲンリュウサインに!? ハッ!! 承知つかまつりました」

「ならば、急ぎワラワを地球からソチのキューピー艦に転送するのじゃ。 良いな?」

「ハッ!!」

「急げ!! 急ぐのじゃ!!」

「ハッ!!」

瞬間・・・

タバサが転送された。

そぅ。

魔界軍最強にして最後の艦隊 『クピド艦隊』 旗艦 『キューピー艦』 に。

と!?

いう事は・・・

ここに魔界軍による対玄龍斎攻撃態勢が・・・






整ったという事である。











つづく





『奥様は魔女っ娘』 #12 『タバサの変身』の巻

#12 『タバサの変身』の巻




「お父上、兄じゃ。 運はワラワ達の見方をしておる。 今がチャンスなのじゃ。 作戦通り、このまま一気に攻撃を開始するのじゃ。 オーホホホホ、オーホホホホ、オーホホホホ、・・・」

「何だ何だ!? タバサ!? どうしたどうした!? そのしゃべり方!? お前、何か変だぞ。 キャラ変わってねぇーか?」

悪魔ダミアンが驚いてそう言った。

「ん!? キャラ~? キャラがどしたってー? エー? ワラワのキャラがどしたって~~~!? エー? どうしたってー? ウォーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!」


(プチッ!?)


た、大変だー!!

タバサが白目をむいて引っくり返ったぞー!!

体がピクピクしているぞー!!

急いでダミアンがタバサを抱えあげた。 (もぁもぁのダミアンがタバサを抱えあげるのは、無理。 な~んていう突っ込みは入れないで下さい・・・ネ。 ね、念力です!! そうですそうです。 念力です。 ダミアンは念力でタバサを抱えあげたのです : 作者)

「おいおい、タバサ。 大丈夫か? しっかりしろー!? (振り返って) お、親父(おやじ)さん。 タバサが、タバサの様子が変だぞー、親父さん」

「我が息子ダミアンょ。 案ずる事はない。 タバサは大丈夫じゃ」

「で、でもょー、親父さん。 こ、これ見てくれ、これー。 タバサのヤツ、白目むいて痙攣してるぞ。 ピクピクしてるぞ。 全然大丈夫じゃねーぞ、全然」

「我が息子ダミアンょ。 良~く聞くのじゃ。 タバサはまだ、乗っ取った肉体と波長が合ってはおらぬ。 だから発作を起こしたのじゃ。 心配はない。 発作が治まれば、又元のタバサに戻る。 ただし、キャラは幾分変わるがな」

「幾分変わる? どーいう事だ?」

「あぁ。 前の肉体の持ち主のキャラの影響を若干受けるのじゃ」

「フ~ン?」

「な、何じゃ? その目は? お、お前、こ、このわしの言う事を信じておらんな」

「いゃ、親父さん。 信じる信じないというより、どうせ又、作者の都合なんだろ」

「ウッ!? ・・・。 そ、その通りじゃ。 我が息子ダミアンょ。 お前は賢い」 (ス、スマソ : 作者)

「ウッ、ウ~ン」

「お!? タバサのヤツ、正気に戻ったようだぞ、親父さん。 (ジッとタバサを見つめて) しっかし、エロっぽい。 ・・・。 ウ~ム、モッコリ」

「ウム。 我が息子ダミアンょ。 お前の言う通りじゃ。 確かにエロっぽい。 ・・・。 ウ~ム、モッコリ」

「ウッ、ウ~ン。 ・・・。 ん? ここは何処(どこ)じゃ!? ワラワは誰じゃ!?」

「しっかりしろ、タバサ」

「あ、兄じゃ。 それにお父上も。 ワラワはどうしておったのじゃ? 眠っておったのか? (二人の股間を見て) な、何じゃ何じゃ!? 二人とも。 (二人の股間を順次指差して) そ、それは何じゃ? 何のまねじゃ? よ、よもやワラワが眠っているその隙に、ワラワを・・・」

「するわけねーだろ、そんな事。 (小声で) チョッとしたい気もするけど」 って、ダミアンが。

「するわけなかろー、そんな事。 (小声で) わしもチョッとな。 うん、わしも」 って、ロビン・バッドフェローが。

「本当か?」

「あぁ、本当だ」

「あぁ、本当じゃ」

「なら、いいのじゃ。 (ピンとひらめいて) アッ!? そうじゃそうじゃ。 そんな事よりラー・ゲンリュウサインじゃ。 ヤツをどうするかなのじゃ」

タバサは立ち上がりボインボインをプルンプルンさせた。
そして続けた。

「このような、期待通りの肉体が手に入ったという事は、今、運はワラワ達に見方しておる。 このチャンスを逃す手はない。 前々からの計画通り 『 (♪ ピー) 作戦』 を実行する時が来たのじゃ。 お父上、それに兄じゃ。 ラー・ゲンリュウサインはワラワに任せるのじゃ。 良いな。 このワラワに任せるのじゃ」

「良し、分かった。 我が娘タバサょ。 ヤツはお前に任せた。 わしとダミアンは、一旦魔界に戻り攻撃体制を整える事にする。 来いダミアン。 わしと一緒に来るのじゃ」

「OK親父さん。 (振り返って) 用心しろょ、タバサ。 ヤツは抜けてるようでも狡賢い。 万事抜かりなくな」

「心得ておる」

「我が娘タバサょ。 立派な悪女になるんじゃぞ」

「あぁ。 任せておくのじゃ」

「ウム」

大魔王ロビン・バッドフェロー、悪魔ダミアンは消えた。






魔界に戻ったのである。











つづく





『奥様は魔女っ娘』 #11 『ヨッシャー!!』の巻

#11 『ヨッシャー!!』の巻




「ヨッシャー!!」

思わず飛び上がってガッツポーズをとるタバサ。 (肉体を持たないもぁもぁのタバサがガッツポーズか? な~んて突っ込みは入れないでネ : 作者)
両手ハイタッチして喜び合うビン・バッドフェローとダミアン。 (上のカッコ内参照 : 作者)
最後に3人は、抱き合って喜んだ。 (同)
それもその筈。
曲がり角を曲がって来たのは、

オ ・ ン ・ ナ

それも、トビッキリいい女。
超極上。
しかも、太ももムッチリの超ボインボイン。
マリリン・モンローみたいなヤツだったのだ。

「あぁ~ こいつぁ春から~ あ 縁起がいいやぁー!!」

な~んて見栄を切りたくなる位の上玉だった。
タバサは即座にその女の肉体を乗っ取るや、両乳(りょうちち)を両手で下から持ち上げて、腰をエロっぽくクネクネさせながらこう言った。

「どっ、おん。 パッ、パー」

「・・・。 (生唾ゴックン) エ、エロっぽい!? エェんちゃうか、実に」

「ダミアン兄さん。 兄さんはどう、どう思う~? ゥン?」

ダミアンは答えられなかった。
ただ、タバサのエロっぽい仕草と乳(ちち)に見とれていた。
ツゥーっと鼻から血を垂らしながら。
当然、股間がモッコリこいていたのは言うまでもない。
それは、ロビン・バッドフェローも同じであった。 (あのー、度々スマソ。 この辺は “突っ込みなし” でお読み下しぇマセマセ : 作者)

調子こいたタバサが、続けた。

"  I want to be loved by you, just you,  And nobody else but you, … "

な~んて歌っちゃたりもした。

そして腰をフリフリ・・・






「ププッピドゥ」( Boop-boop-a-doop! )











ナンチッテ





『奥様は魔女っ娘』 #10 『足音』の巻

#10 『足音』の巻




「オン キリキリ マイマイ ウン ハッタ ソワカ。 オン キリキリ マイマイ ウン ハッタ ソワカ。 オン キリキリ マイマイ ウン ハッタ ソワカ~~~。 クモルヤーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!」

タバサの全身全霊を籠(こ)めた 『蘇生呪文』 が響き渡った。
終に、超極大魔奥儀・悪魔蘇生法が開始されたのだ。
魔女タバサ復活の儀式である。

時は、夕暮れ。
場所は、一丁目の角。

魔女タバサ本人、並びに大魔王ロビン・バッドフェロー、悪魔ダミアンの3人が固唾(かたず)を飲んで見守っている。
一丁目の角を一番最初に曲がって来る “生き物” が果たして何かを。(一丁目の角ならドコの一丁目でも構いませんょ : 作者)


(コツン、コツン、コツン、コツン、コツン、・・・)


遠くから足音が聞こえる。
人間の物と思われる足音が。

『来た!!』

タバサは思った。
それはロビン・バッドフェロー、ダミアンも同じだった。
そして目を凝らした。


(コツ、コツ、コツ、コツ、コツ、・・・)


足音が段々大きくなって来る。

『早く来い』

3人は思った。


(ピタッ!!)


何かをしているのか?
足音が止まった。
と、その時。

「ワンワンワンワンワン!!」

大きな犬の声が。


(ドキ!!)


『い、犬が来るのか!?』

タバサ達はたじろいだ。
身を大きく乗り出して、更に目を凝らした。
しかし犬が出てくる気配は感じられなかった。


(カツン、カツン、カツン、カツン、カツン、・・・)


足音だ。
どうやら先ほどの足音の主が又歩き始めたようだ。


(カツ、カツ、カツ、カツ、カツ、・・・)


そして足音は益々近付いて来る。
タバサ達の手はジットリと汗ばんでいた。(もぁもぁで実体が無いのに汗ばんでるって、おかしいじゃネェか? つー、突っ込みはなしでオネゲェ致しやす : 作者)

と、その時。

「ニャー!!」


(ドキ!!)


『ね、猫か!?』

タバサは息が止まるかと思った。
それはロビン・バッドフェロー、ダミアンも同じだった。
しかし猫は出て来なかった。


(カツッ、カツッ、カツッ、カツッ、カツッ、・・・)


足音はもうほとんど曲がり角付近から聞こえて来る。

『は、早く来い!! 早く!!』


(ドキドキドキドキドキ・・・!!)


3人共、もう息が出来ない位緊張していた。(突っ込みはなしで・・・ : 作者)
そして、終に足音の主がその “姿” を現した。

その瞬間・・・

「オォー!!」

3人は一斉に大声を上げた。

果たしてこの3人は・・・






一体何を見てしまったのかぁ~~~!?











つづく





『奥様は魔女っ娘』 #9 『小磯雲竹斎(こいそ・うんちくさい)登場!!』の巻

#9 『小磯雲竹斎(こいそ・うんちくさい)登場!!』の巻




「若。 小磯雲竹斎兼持(こいそ・うんちくさい・かねもち)殿をお連れ致しました」

奥村家の執事・社門家沙(しゃかど・いえすな)が雲竹斎の来訪を玄龍斎に告げた。

「そうか。 ご苦労」

玄龍斎が労(ろう)を労(ねぎら)った。
というのも、家沙は玄龍斎の命を受け、遥々(はるばる)小磯雲竹斎兼持の館を訪ね、今回の事情を全く語る事なく、唯、玄龍斎が会いたがっている旨のみを告げ、たった今、共に戻って来たところだったからだ。
玄龍斎は自分の口から直接、事情を説明したかったのだ。


ここで簡単に玄龍斎、雲竹斎、家沙の人となりを紹介しておこう。


●第9999代目奥村家当主 奥村玄龍斎影虎 (おくむら・げんりゅうさい・かげとら)

身長 180cm

体重 75キロ

年齢 不詳(見たところ30歳前後と思われる。 が!? 実際は40歳位か?)

職業 不詳(陰陽師という噂だ)

趣味 詩吟・尺八・酒・女

容姿 レオナルド・ディカプリオをこの身長この体重にした感じ


●小磯雲竹斎兼持 (こいそ・うんちくさい・かねもち)

身長 165cm

体重 0.15トン

年齢 玄龍斎と同級生という噂だが、見たぶり50歳位である

職業 不詳(亀頭 否 祈祷師とも占い師とも言われている)

趣味 お茶・お花・お琴・“風俗”

容姿 美来斗利偉・拉麺男(ビクトリー・ラーメンマン)をこの身長この体重にした感じ


●社門家沙 (しゃかど・いえすな)

身長 不詳

体重 不詳

年齢 不詳

職業 不詳

趣味 不詳

容姿 ある時は、白髪白髭(はくはつ・しらひげ)の翁  又ある時は、睾丸 否 紅顔の美少年  時に、婦女子にまで姿を変える

備考 稀代(きだい)の方術家であり呪術の達人。

故に、全く実態がつかめず上記の様な結果となる
一説には、200年前のナツマケドン(玄魔対戦)の時、大魔王ロビン・バッドフェローがこの男の力量を見誤ったのがその敗因であると言われている。

とすると・・・

この男の年齢は一体?



「久しぶりだな、玄龍斎」

「良く来てくれた、雲竹斎」

「いよいよ、うぬの奥村家と我が小磯家の幾千年、幾万年に渡るライバル関係に決着を付ける時が来たようだ。 して、果し合いの場所はどこだ」

「まぁ、待て。 早まるな、雲竹斎。 今日来てもらったのは別の用件だ」

「ん!? 別の用件!? どういう事だ?」

「まぁ、チョッとこっちに来てくれ」

3人は工事現場へと向かった。
件(くだん)の大岩を指差して玄龍斎が言った。

「来てもらったのは他でもない。 これだ、これを見てくれ」

「こ、これは・・・!?」

「そうだ、その通りだ」

「一体どうして?」

「あぁ。 チョッと目を離した隙にな」

「何で又?」

「い、いや。 そ、その~、なんだぁ・・・。 そ、その~、チョ、チョッとな。 うん。 チョッとだ」

「しかしマズイ事になったな」

「あぁ。 マズイ。 実にマズイ」

「言い伝え通りなのか?」

「いゃ。 まだ何とも。 だが、もしもの場合と思ってな」

「俺を呼んだという訳か」

「あぁ。 そういう事だ」

「ウ~ム。 ・・・」

雲竹斎は考え込んだ。
そしてボソッと呟(つぶや)いた。

「ナツマケドン・・・か!?」

玄龍斎が応じた。

「そうだ!! ナツマケドンだ!!」






と。











つづく





『奥様は魔女っ娘』 #8 『魔界の掟』の巻

#8 『魔界の掟』の巻




「わが娘タバサょ。 良~く聞くのじゃ。 魔界には魔界の掟というものがある。 この掟は何人(なんぴと)足りと言えども冒(おか)す事は出来ぬ。 たとえそれが神であろうと魔界の支配者、大魔王のこのわしであろうともじゃ。 ま、当然ちっちゃぁ当然なんじゃがな。 そしてその掟とは・・・


-魔界の掟-

(くどいようですがこの物語はふぃくしょんです。 登場する団体、人物等は架空のものであり、実在のものとは一切関係ありませヌ。 分かってくれてるとは思ふヶど : 作者)

悪魔が、一度失った肉体を再び手に入れるためには、

『超極大魔奥儀・悪魔蘇生法』 を修さねばならない。

その作法は・・・

先ず正確に、そして一言一句ハッキリと 『蘇生呪文』 を唱えなければならない。

次に、静かに待たねばならない。
一丁目の角を一番初めに曲がって来る 『生き物』 を。
ただし、その生き物を悪魔が選ぶ事は出来ない。

そして、その一丁目の角を一番初めに曲がって来た生き物の肉体を支配する事になる。
又、その生き物が人間とは限らない。
人間の時は問題なく悪魔は飽(あ)くまでも悪魔のままでいられる。
しかし、その生き物がもし人間以外の生き物であった時。
その場合、それまで持っていた記憶全てを失う。

更に、そのまま3年経過すると悪魔は天使へと昇華する。

ナゼか?

その理由は、悪魔は元々 “神に最も近い 『天使』 だった” から。

・・・と言う事じゃ。 分かったか? ドゥ・ユー・アンダースタン?」

「分かったゎ、パパ。 じゃ、アタシが人間に成れるか成れないか。 成れても、女か男か。 そして希望通りの容姿か否か。 全てアタシの運次第って事?」

「ビンゴ!! その通りじゃ。 わが娘タバサょ。 お前は賢い」

その時、それ迄黙ってジッと聞いていたダミヤンが言った。

「しっかし、一丁目の角を一番最初って・・・。 この物語が始まった頃のスケールと比べると話が随分セコクなってねぇか、随分セコク? ん? 親父(おやじ)さんょ~」

「ウッ!? ・・・。 そ、それはじゃな~。 ・・・。 そ、それは~。 ・・・。 そ、その~。 何ちゅーか? ・・・。 さ、作者じゃー!!」

「え!? 作者?」

「そ、そうじゃ、作者じゃ作者。 作者の都合じゃ。 うんうん。 そうじゃそうじゃ、作者じゃ作者。 作者の都合じゃ」 (ス、スマソ : 作者)

ここでタバサが間に入った。

「いいじゃん、ダミアン兄さん。 そんな細かい事。 一々突っ込まないの」

と、ダミアンに。
そしてバッドフェローに。

「いいゎ、パパ。 じゃぁ、その 『蘇生呪文』 ての教えて」

「エェのか、わが娘タバサょ。 ホントにエェのか?」

「いいゎ、パパ。 早く呪文とやらを教えて」

「良し、分かった。 一度しか言わん。 それで覚えるんじゃぞ、いいな? それも掟じゃ」

「分かったゎ」

「ダミアン。 お前も覚えておけ」

「あぁ。 覚えておくょ、親父さん」

「よし。 では言うぞ。 聞き逃さぬようにな。 『蘇生呪文』 は、 『オン キリキリ マイマイ ウン ハッタ ソワカ。 オン キリキリ マイマイ ウン ハッタ ソワカ。 オン キリキリ マイマイ ウン ハッタ ソワカ~~~。 クモルヤー!!』 じゃ」











つづく





『奥様は魔女っ娘』 #7 『奥村玄龍斎の弱点』の巻

#7 『奥村玄龍斎の弱点』の巻




その頃・・・


奥村玄龍斎ことオーク・ムー・ラー・ゲンリュウサインは、考え込んでいた。
動かされてしまった大岩を前にして。
そして一言、こう言った。

「マズイ、実にマズイ」

そぅ。

この時、奥村玄龍斎は来るべき悪夢。
あの、悪夢の 『ナツマケドン(玄魔対戦)』 が再び始まる事を予期していたのである。
そして素早くその準備に取り掛かった。

一方、

こちらは魔女タバサ達。

「ねぇ、分かった? パパ、ダミアン兄さん? そういう事」

「しっかし、ホントに (♪ ピー) がラー・ゲンリュウサインの弱点なんじゃろうか?」

と、大魔王ロビン・バッドフェロー。

「ウ~ム。 オレ様も疑問だ。 (♪ ピー) が弱点とは」

と、悪魔ダミアン。

「心配ないゎ、二人とも。 間違いないゎ、 (♪ ピー) が弱点なのは。 この200年間、岩に閉じ込められながらもアタシは代々のラー・ゲンリュウサイン達を観察してきたゎ。 そして確信したの (♪ ピー) がラー・ゲンリュウサインの弱点だって」

ロビン・バッドフェローは、娘タバサの目をジッと見つめながらしばし考えた。
そして言った。

「よし。 我が娘タバサょ。 お前を信じよう。 (♪ ピー) がヤツの弱点ならこっちにも勝機はある。 十分にな」

「そうかいそうかい。 なら、オレ様もタバサを信じる事にするぜ。 そして、あのラー・ゲンリュウサインの野郎に200年前の恨みを晴らしてやる。 タップリとな」

「二人とも分かってくれたんなら話は早いゎ。 ねぇ、パパ。 どう? どうすれば人間の女の体を手に入れる事が出来るの?」

「そ、それなんじゃがなぁ。 事はそう簡単にはいかんのじゃ」

「どういう事?」

「実はじゃな・・・」






そう言って、大魔王ロビン・バッドフェローが 『悪魔が、一度失った肉体を再び手に入れる』 ためにはどうすれば良いかを話し始めた。











つづく





『奥様は魔女っ娘』 #6 『タバサの計画』の巻

#6 『タバサの計画』の巻




魔女タバサが言った。

「パパ。 この蜃気楼のような体ではイマイチ不便よね。 アタシ人間の体が欲しいゎ。 それも女の」

それを聞いたダミアンが。

「オレ様はこのまんまがいいぜ。 コレがいい。 簡単だしな、壁抜けも」

再びタバサが。

「パパは? パパはどう? どっち」

「わしか? そうじゃなぁ・・・。 ウム。 わしもこのままの方がエェ」

「じゃぁ、アタシだけね、体が欲しいのは・・・。 でもいいゎ、それならそれで・・・。 ところでパパ。 人間の体を手に入れるにはどうしたらいいの?」

「我が娘タバサょ。 何で人間の体なんぞを欲しがる? このままのほうがエェじゃろ、目立たんで」

「うん。 でもね、パパ。 アタシはどうしてもラー・ゲンリュウサインのヤツに復讐したいのょ」

「復讐かぁ・・・。 ウ~ム。 しかし、復讐ならこのままでも出来るぞ、このままでも十分にな。 それに奴は手ごわい。 なにせ、あの200年前の 『ナツマケドン(玄魔対戦)』 の時、一時は天界をも支配した質、量とも圧倒的な最強の我が軍を、ほんのわずかな手勢で打ち破ったんじゃからな」

「分かってるゎ、それ位。 でも、アタシにいい考えが有るの」

「いい考え?」

「えぇ、とっても」

「どんなじゃ?」

「パパ。 それにダミアン兄さん。 い~ぃ? チョッと耳を貸して。 あのね・・・」

3人は何やら怪しいひそひそ話を始めた。











つづく





『奥様は魔女っ娘』 #5 『奥村玄龍斎の秘密』の巻

#5 『奥村玄龍斎の秘密』の巻




奥村玄龍斎とは、如何(いか)なる者ぞや?

昔、

宇宙は 『カオス (混沌)』 から生まれた。
カオスは 『ガイア (大地の女神)』 を生み、ガイアは 『ウラノス (天空の神)』 を生んだ。

と!?

されている。

しか~~~し、

ここに真実は埋没されていたのだ。
実はこの時点で、もう一柱の神が存在していたのである。

その神の名、それは・・・

『オーク・ムー・ラー・ゲンリュウサイン (現世の守護神)』

といった。
このいかにも後付けっぽい名前の神こそ、我らが 『初代・奥村玄龍斎矢刃影 (おくむら・げんりゅうさい・やはえい)』 なのだった。
このラー・ゲンリュウサインは、地球上で最も清らかな地である日本列島を 『神の国』 とし、そこを隠れ家と定め、人間として、一人の日本人としてその正体を隠し、誰にも悟られること無くひっそりと暮らしていた。

ナゼか?

その理由は、来るべき 『ハルマゲドン 否 ナツマケドン(玄魔対戦)』 に対し静かに時を待ったのだ。

つまり、オーク・ムー・ラー・ゲンリュウサイン。

即ち、

我らが奥村玄龍斎こそ、今となってはギリシャ神話となってしまった 『パンドラの箱』 に最後に一つだけ残った、あの 『希望』 に他ならないのである。











ナンチッテ




注意 : この物語はふぃくしょん death 。 登場する団体、人物等は架空のものであり、実在のものとは関係ありませヌ。

念のため。。。





『奥様は魔女っ娘』 #4 『その男・・・その名は』の巻

#4 『その男・・・その名は』の巻




世界平和の為に決然として立ち上がった一人の男がいた。

その男・・・・その名は、第9992代目・奥村玄龍斎。

そぅ。

その男こそあの・・・我らが、

『奥村玄龍斎家持 (おくむら・げんりゅうさい・いえもち)』

その人なのであった。

奥村玄龍斎家持は、親友でライバルの 『小磯雲竹斎兼有 (こいそ・うんちくさい・かねあり)』、 執事の 『社門家崇 (しゃかど・いえすう)、家沙(いえすな)親子』 等の力を借り、

サタン軍を 『極大宇宙爆裂大逆噴射究極超悶絶亀甲縛り』 で。

巨神兵軍を 『アポーン・ハメハメ波』 で。

ドラキュラ軍を 『飯綱(いづな)落し』 で。

狼男軍を 『超絶・人狼抜刀牙(じんろう・ばっとうが)』 で。

フランケンシュタイン軍を 『ギャラクテクテカ・ビッグマグナム』 で。







等など。
実にそれっぽい名前の技でことごとく打ち破って行った。
更に、世界中に散らばる魔王軍を 『奥村流幻術・深深秘秘密奥儀(じんじん・ひ・ひみつ・おうぎ)・反射衛星方術』 を放つ事により、日本にいながらにして全てアポ~~~ンし、そのまま余勢を駆って魔界に攻め込むや、一気に大魔王ロビン・バッドフェロー、悪魔ダミアン、魔女タバサの3人を無間の底に追い詰め、今は思いつかないので書かないが、これ又、実にそれっぽい名前の秘術を駆使して次々に打ち倒し、即座に彼らの遺体を焼き払い、魂を岩に封じ込めたのである。

そして、その岩を代々守り続けて来たのであった。



 ★ ★ ★



ところが今、

第9999代目奥村家当主 『奥村玄龍斎影虎 (おくむら・げんりゅうさい・かげとら)』 が、チョッと目を離したその隙にその岩が動かされてしまったのだ。

それは、

奥村玄龍斎影虎が、ここ2、3日の間便秘腹で溜まりに溜まった固ウンチを、トイレの壁をドンドン叩きながら気張り出している間の出来事だった。
これにより人類史上最悪のあの “封印” が終に解き放たれてしまったのである。

そして、

コレが意味するものは・・・?

そぅ。

コレが意味するもの?

そ、れ、は、・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・玄魔対戦【注意】

あの悪夢の玄魔対戦が、今、再び起ころうとしているのであった。
あのジャスト200年前の悪夢が・・・今再び。
果たして、人類は・・・!?






どうなってしまうのかぁ~~~???











ナンチッテ




【注意】

『玄魔対戦』 は、 『幻魔大戦』 とは別物です。

玄魔対戦 : “玄龍斎” と “魔族” の戦いという意味です。

念のため。





『奥様は魔女っ娘』 #3 『大魔王ロビン・バッドフェロー』の巻

#3 『大魔王ロビン・バッドフェロー』の巻




「フゥ~。 やっと出られた。 200年ぶりのシャバじゃー」

と、 『ロビン・バッドフェロー ( Robin Bad-fellow )』 が言った。

「チッッッ、キショウ。 や、やっとだぜ」

と、バッドフェローの息子 『ダミアン ( Damien )』 が。

「ホ~~~ント、長かったわねェ」

と、娘 『タバサ ( Tabitha )』 が。

こ、この3人は一体?



 ★ ★ ★



コレは、今からさかのぼる事200年前の 『お・は・な・し』 である。
世界は、大魔王ロビン・バッドフェローとその手下の魔族によって征服されかけていた。
魔王軍は大天使ミカエル率いる天の軍隊をいとも簡単に打ち破り、天界・魔界を支配すると、いよいよその野望を人界即ち地球侵略へと向けたのである。
バッドフェロー一味は、西暦1809年1月1日午前0時に地球総攻撃を開始した。
そして、

「アッ!!」

という間に世界中のほとんどをその手中に収め、残すは日本のみとなっていた。
バッドフェローは息子ダミアン、娘タバサ、それに手下の 『堕天使ルシファー(サタン)』、 『巨神兵』、 『ドラキュラ伯爵』、 『狼男』、 『フランケンシュタイン』、 『透明人間』、 『ミイラ男』、 ・・・、etc.
を引きつれ、地球最後の地であった日本征服のため進撃を開始した。
全ての諸外国同様、江戸幕府はなす術無くこの魔族の手に落ちるかに見えた。
大魔王ロビン・バッドフェローが攻撃を開始して、わずか数分の出来事である。
江戸庶民達は、自分達が魔族の攻撃を受けているという自覚さえ持つ暇も無かった。

そして最早コレ迄。

と!?

思われたその瞬間。
一人の 『ニッポン男児』 が、決然として立ち上がったのだった。

そぅ。

一人のニッポン男児が・・・

決然として・・・

而(しか)して・・・






その男の名は・・・











つづく





『奥様は魔女っ娘』 #2 『亡霊のような人影』の巻

#2 『亡霊のような人影』の巻




人夫A 「この岩っこ、邪魔だけんどどうすべー」

人夫B 「やーっぱ、どかすっきゃなかんべー」

人夫C 「だどもょ~。 なーんかスメ縄(しめ縄)みてぇなモン巻いてあっけど、大丈夫なんかの~? 勝手にいずって・・・」

人夫D 「んじゃ、おらがちょっくらガンバ(現場)監督さんに聞いて来るずら。 どすたらエェか」

人夫全員 「あぁ、そうすてけれ」

ここは、日本のとある地方の道路拡張工事現場。
途中、予定外の事が起こっていた。
工事に邪魔な大岩が出て来たのだ。
そのため、如何(いか)にも田舎からやって来たつー感じの作業員達が困惑している。
仕方なしに、人夫の一人が現場監督の指示を仰ぎに行く事になった。

人夫D 「監督さ~ん。 ちょっくら見てほすぃもんがアンだけんど、こっつさ来てもらえんかのぅ」

「どないしなはった? な~んか、問題でも?」

そう言いながら、人夫達とは対照的に関西人っポイ現場監督がやって来た。

人夫全員 「あぁ、コレ見てけれ」

現場監督 「コ、コレは・・・!?」

人夫A 「コレ~。 この岩、どすたらエェかのぅ」

現場監督 「コ、コレは。 コレはどけな、どけなアカンやろ」

人夫C 「すかす~。 スメ縄みてぇな物(もん)巻いてあっけどエェんかのぅ。 勝手にいずって」

現場監督 「ウ~ム」

人夫B 「やーっぱ、どかすっきゃなかんべー」

「・・・」

現場監督は一瞬、如何(どう)すべきか考えた。
そして、即座に結論を下した。

「かまいまヘン、どけてもらいまヒョ。 ァテが許可しますョッテ」

人夫A 「すっかす、このでかさじゃのぅ。 おらの背丈とおんなずグレェの大きさじゃで、マンズおらタツだけじゃ無理だんべ」

人夫D 「おーい!! みんなー!! コッツさ来てー!! ちょっくら手ーかすてくんろー!!」

人夫Dの呼びかけに応じ、他で作業していた人夫達が集まって来た。
総勢10人程。
そして、現場監督の指示の下10人掛かりで一斉に押しのける事になった。

「イッセー、のー、セ~~~!!」

岩は頑として動こうとはしない。
もう一度やってみた。

が、

同じだった。
岩は微動だもしない。
仕方がないので掘り起こす事に。
しかし、掘っても掘っても中々岩の底まで達する事が出来なかった。
2メートル近く掘ってからか、やっと底が見えて来た。
岩は予想以上の大きさだった。
もう一度、全員で押してみる事に。
今度は上手く行った。


(ゴロン)


岩は一回転して道の脇に転がった。

と、その時・・・

その日は雲一つ無い晴天だったにもかかわらず、イキナリの落雷。
それもたったの一発だけ。
しかも落ちたのは人夫達の直近。


(ゴロゴロゴロ~~~、ドッ、ヵーーーン!!!)


凄まじい雷鳴だった。
まるで天をも劈(つんざ)くかとさえ思われた。
そのあまりの大きさと突然の出来事に、ショックの余りそこで作業していた者達全員気絶してしまった。
そして次の瞬間。
そこに、


(もぁもぁもぁ・・・)


と。

ナ、ナント!?

亡霊のような人影が3体、出現したではあ~りませんか。

ヌ!?






コ、コレは一体・・・!?











つづく





『奥様は魔女っ娘』 #1 『始まり、始まり~~~』の巻

#1 『始まり、始まり~~~』の巻




奥様の名前は~~~

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・タバサ

そして、

旦那様の名前は~~~

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・奥村玄龍斎(おくむら・げんりゅうさい)

スゴク異常な二人は、

スゴク異常な恋をして、

スゴク異常な結婚をしました。


でも~~~


唯一つ、正常だったのは、

奥様は、

『女』 だったのです。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・一応






異常 否 以上











ナンチッテ





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コマル

Author:コマル
ジョーク大好き お話作んの大好き な!? 銀河系宇宙の外れ、太陽系第三番惑星『地球』 の!? 住人 death 。

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